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罪人の集い


(うるさいな…)


言い争うような声が耳に入り目を覚ます


「だから、!剣士は…レギナはどこに行ったかって聞いてるの!」

「…答える義務など無いだろう」


言い争っていたのは魔法使いと軍服の男だった。

僧侶は俺の隣で眠っている


(剣士のことを話しているのか、?)


剣士を探すため辺りを見渡す

豪華な部屋だ。ベッドは一つしかないが前いた牢獄に比べればかなりマシなものになっている


しかし、どれだけ辺りを見渡しても剣士はいなかった


「…あ、勇者!目が覚めたのか…?」


魔法使いが俺に気付き駆け寄ってくる


「…あぁ、それで剣士は___」

「それが…」


(俺のせいで死んでいたら…)

そんな考えが頭をよぎる


「…連れてかれたんだ、国のヤツ(あの軍服の少女)に」

「じゃあ生きてるのか?」

「確証はないけど、多分」


一瞬で緊張がほぐれた

(よかった、死んでいない。俺は誰も殺してない)

自身の自分本位な思考に嫌悪感を抱きながらも質問を続ける


「それで、あいつ(軍服の男)は?」

「…敵。国の人」


魔法使いが顔を顰める

敵、と言う言葉に反応し、男の耳がぴくりと動く


「…私は国王陛下の御言葉を勇者に伝えにきただけだ。」


そういうと俺に手紙を渡し、颯爽と部屋を去っていった


「その手紙読んで。…僕、読むのはまだ教えてもらってないんだ」

「え?あぁ、わかった」


手紙を開く


「えぇっと…__貴殿らの健闘を認め、"勇者パーティ"へと任命する。回復のため2日間の休養を取らせたもう___?なんだこの手紙…」


一方的な言葉だけ書いてある手紙に思わず言葉が漏れる


「ふ〜ん?つまりさぁ、一旦この二日間は自由って事でいいんだよね〜?国王たちの監視付きだけど」

「うわ、僧侶…」


魔法使いの後ろから笑顔の僧侶が出てくる

俺を見た時一瞬笑顔が消えたように見えたが多分気のせいだろう


「まぁ、とりあえず自己紹介から始めないかい?僕たち初対面な訳だし」


僧侶がヘラヘラと笑いながら呟く

相変わらず感情の読めない笑みだ


「同感。名前知らない」


そう言って魔法使いが俺を見つめる


「えっと、俺からって事かな…?俺はプレリュード、一応役職は"勇者"だ」

「はいは〜い!次僕、僧侶プレクス。好きな物はみんなだよ〜」

「イーオン…魔法使い、レギナ…剣士とは友達」


明るい空気が戻ってくる


(よかった…仲良くできそうだ)


ほっと息をつき、少し視線を落とす


(ん、?)


視線の先には先ほどの封筒

封筒の中にもう一枚、小さな紙が入っているのを見つけた

そして、その中身は__


__パーティ全員の"罪人"になった理由を知った者はその場で釈放とする__


「プレリュードくん、どうかした…?」


魔法使いが心配そうに問いかけてくる

それほどまでに顔に動揺の色が浮かんでいたのだろう


(やめろ…知る必要なんてないはずだ。こいつらは仲間なんだろ)


「え、…?あぁ、いや!全然なんでもないよ」

「ならいいけど…」


釈放という言葉が頭から離れない


(でも…いざとなった時、釈放__いや、自由になるのは…俺だけだ)


勇者は手紙に目線を移し薄ら笑みを浮かべる


「…」


僧侶が冷たい瞳で勇者を見ているとも知らずに


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