・
勘違いしていた
そうだった、そうだったっけ
いつの間にか、ひとりじゃないと思ってた
しごとが
かぞくが
ゆうじんが
わたしのまわりの
なんやかやが
わたしを錯覚させていた
ただの点
小さな ・
点でしかない、わたしの足元が
広がってると勘違いしていた
ああ、ああ、だけどさ
どうせ点ならば
出来ることならゴシック体で
明朝体は綺麗だけれど儚いし
せめて半角じゃなくて全角で
ついでにずうずうしく願うなら
太字だったらなお良いのに
この、小さな
・ が
わたしです
そして
あなたです