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よだかの星ッッ! ᕙ( ˙-˙ )ᕗ

宮沢賢治さんごめんなさい



   1/13



 よだかは、実にみにくい化け物です。

 顔は、ホフゴブリンのようにイボイボで、口は、ヨダレを垂らし、耳までさけています。

 足は、まるで火山岩で、そのくせマッハ5000で歩く人外の破壊兵器です。

 一方鳥たちは、互いの嘴をくっつけて、求愛ダンスを輪舞曲とともにやっていました。彼女いない歴3000年のよだかは今日も一人で【フロントリラックス】のポージングで立ち尽くしておりました。

 腹筋ビクンビクン




   2/13


 鳥カップル、通りすがり、


鳥「やーいやーいぼっち」

鳥「アイツより私のほうが綺麗」


 おお、よだかではないただの鷹ちゃんならば、美少女集めて百合ハーレムでキャッキャウフフできたであろう。

 鷹が美少女を食べりゃ、ササミのサラダを食べるよだか。

 おお。健康的。


鳥「バーカバーカ」

鳥「バーカバーカ」


 頭おかしくなってきた。



   3/13


 双子座、双児宮、双子のマッチョ


ゴリトール「兄より優れた弟なぞ存在しねぇ!」

ゴリデューク「お兄ちゃんどうしたの?」

ゴリトール「な、なんでもねえよ」

ゴリデューク「ねえねえ、どうしたの、どうしたの?」

ゴリトール「う、うるさいな」

ゴリデューク「かわいいな」

ゴリトール「言ってみたかっただけだよぉ」


 ゴリトールの火炎放射器が大爆発をつかった!

 こうかは ばつぐんだ

 双子座は 木っ端微塵に 爆散!


 兄、落ちる!


ゴリトール「あーれーーーーー」

ゴリデューク「おにいちゃーん」


 宇宙的三次元に適応できない兄は、下に落ちていると思い込んでしまったので本当に自由落下を始めてしまった。そして地球へ。よだかの元へ


 地球のクレーターの底、対峙する2人


よだか「なんだ貴様は」

ゴリトール「ふえ?」

よだか「さてはインベーダーの手先だな」

ゴリトール「え、え、違うよ」

よだか「第二宇宙速度を超えた投げ技を見せてやる」

ゴリトール「うわっ」


 流線型のラグビーボールを投げるように、ゴリトールを双子座に帰すよだか。


よだか「……もしかして、我、強い?」


 何かに目覚めた!




   4/13


 ビキニを着るよだか。


よだか「あっ」


 ひもが千切れた。試着失敗。

 しかたがないので全裸になろう。


よだか「我、ボディビルダーではない」


 筋肉は魅せるものではない。

 内なる破壊衝動に着火剤が付いた。



   5/13


 双子座、双児宮、ふたごのマッチョ


よだか「おじゃましまーす」

ゴリトール「いい加減にしろぉ」グーパン

よだか「マッチョ」

ゴリトール「マッチョ」

よだか「あはははは」

ゴリトール「あはははは」

ゴリデューク「お兄ちゃん、誰この鳥」

よだか「よだか」

ゴリデューク「ふーん……キミ、真の筋肉じゃないね?」

よだか「なんだと!?」


 内なる破壊衝動に着火剤が付着した。




   6/13


 真の筋肉とはなんだろう。


よだか「むむむ。我が筋肉よ、答えるのだ」

上腕二頭筋「それはね、自己破壊だよ」

よだか「自己破壊だと?」

内腹斜筋「我々はまだ、鳥の概念にとらわれている」

腹直筋「囚われていては、大きな力を使えない」

大腿四頭筋「壊せ」

上腕三頭筋「壊せ」

背筋「世界の壁を壊すのだ」

よだか「そうか。我々は、宇宙の殻を破ることで第二形態へと変身できるというわけか。フハハハハハハハハ」


 破壊衝動に着火剤が付着した。


よだか「おおおおお、我々はなぜ、プロテインを飲むのだ。なぜ筋肉に負担をかける必要があるのだ。それもこれも、全て、我が生物の枠に囚われて」


 いるせいだ!



7/13


 よだか、頭のネジが飛ぶ


よだか「うおおおおおおおおおおおお」

鳥「ヒエッっ」

鳥「ご、ごめんよバカバカ言って」

よだか「世界を、破壊するっ!」

鳥「うわー」

鳥「うわー」

よだか「まず手始めに、地球に拳を、めり込ませてやる。フハハハハハ」

鷹「待って、お願い、壊さないで」

よだか「なんだと?」

鷹「ここは、みんなの星なの、鳥も、草も、魚も、虫も、一生懸命生きてるの」

よだか「ウッっ」

鷹「だから、お願い」ウルウル

よだか「美しい、身も心も、美しい……んだろうな一般的な視点では」

鷹「えっ?」

よだか「力こそパワー。『美』は儚く砕け散れ。地球クラッシャー!」



 ドゴォォォォン



    ズズズズズズズズズズズズ

    ズズズズズズズズズズズズ

    ズズズズズズズズズズズズ

    ズズズズズズズズズズズズ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

  ガガガガガガガガガガガガガガガガ

   ガガガガガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガガガ

     ガガガガガガガガガガ

      ガガガガガガガガ

       ガガガガガガ

        ガガガガ

         ガガ

          ▼





   ボォォォカァァァァァァァン







8/13


 息が、できない


 宇宙空間、真空空間

 酸素欠乏、窒息状態

 眼球乾燥、水分消失

 気圧減少、内圧暴走


 あーあッ

 あーあッ


 適応不能、適応不能

 生物肉体、絶対貧弱

 筋肉減少、栄養失調

 脳内酸欠、壊死


 ネクローシス



9/13


 鳥という鳥が、無惨に窒息していく中、よだかは、自分の本体を模索し続けていた。


 我は誰?

 我は誰?


 我は筋肉? 否、脳がなければ筋肉動く能わず

 我は脳髄? 否、筋肉まければ身体動く能わず


 我は誰?

 我は誰?


 二律背反

 答えナシ


 生命ジリ貧

 心拍衰弱


 正座の力を借りるほど雑魚ではない。

 いける

 自力でいける


 眠くなってきt


 寝るな


 まだ寝るな


 寝るな



10/13


 ねむい


 眠りこそ我?


 ねむい


 ねるな

 しぬな

 ねむい

 ねむい


 ああ


 ねむい


 そうだ


 我が世界になるんだよ


 世界こそ我


 世界、壊すべからず



11/13


ゴリトール「おおっと、よだかが、デカくなっていく」

ゴリデューク「お兄ちゃん、ボクたち飲み込まれるよ」

ゴリトール「うわあ」

ゴリデュークス「うわあ」



12/13


 鷹は、実に美しいマッチョです。

 腕はたくましく、ダンプカーを指一本で振り回すほどです。


 鷹は毎朝、宇宙へ両手を広げて、めいっぱい感謝を込めて


鷹「ありがとう、よだか、筋肉をありがとう」

よだか「どういたしまして」


 そう。鳥たちは、筋肉美に、目覚めてしまったのです!



13/13


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」


鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」 鳥「筋肉!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 8/13あたりから、原作の空へ飛ぶ、よだかと、まどマギ、かな? が上手くミックスされている気がします。いろいろ研究の成果でしょうか? [一言] 筋肉は、それ自体がダメというのではなくて………
[一言] やはり、筋肉か……っ!!(笑) いや、でも女の子が一切出なかったのは進歩かも? 自然な感じで読めましたよ? マッチョじゃない女の子をここに投入すると、また面白いかも? ごみさんだと、女の子…
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