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プロローグ
連載再開することにしました。
お嬢様学校の制服を作る話です。
大正9年。
「ごめん下さい。」
ここは帝都の日比谷。昼下がりの午後ブティックを営むパリの貴婦人マダムリーズの店に来客があった。
「いらっしゃいませ。あら、花さん。」
やって来たのは実家が銀座で喫茶店をやっている女学生花だった。
「こんにちは。お咲ちゃん。直してもらえるかしら?」
対応したのは日本人のマヌカンお咲である。花が渡したのはお店で着ているジャンパースカートである腰の部分のリボンが外れかけている。
「これなら大丈夫だわ。」
お咲は洋服の修復も行っているのだ。
「ごめん下さい。」
再び来客が訪れる。
「いらっしゃいませ。」
「あの、マダムはいらっしゃいますか?私白菊女学院で教師をしている宮原というものですが。」




