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プロローグ
一度は完結しましたが、今作品は他サイト「エブリスタ」で新作セレクションに選ばれました。
それを記念して「特別編」を1本書き下ろしたいと思います。
ここはとある公爵家のお屋敷。
公爵の1人娘の自室である和室。令嬢は桃地に白百合が描かれた着物を女中達に着せてもらう。帯は白色。髪は下ろし桃の花の髪飾り。
令嬢は自分の姿を姿見に写す。
「失礼致します。」
令嬢の部屋に黒いスーツを着た紳士がやってくる。
「お嬢様、お車の支度が整いました。」
彼はこの屋敷の執事だ。
「ありがとう。今いきますわ。」
「鮎子お嬢様本日は舞踏会のドレスを見に行かれるとか?」
「ええ、先日素敵なお店を見つけまして。贔屓にしようと思ってますの。」
「奥様が用意してくれた物ではお気に召しませんでしたか?」
「いいえ。でも生まれて初めての舞踏会。それにわたくしの婚約のお披露目を兼ねているのですもの。一番満足のできるドレスで出席したいと思ってますの。」
車はほどなくして1軒のブティックへと到着する。
「着きましたよ。お嬢様。」
そこは帝都で人気のマダムリーズのブティックだった。
鮎子って男装して蘭子と結婚したんじゃないかって?
それは読んでみてのお楽しみです。




