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マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
帝都の少公女
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最終回 リーズの結論

 リーズはリリカのウェディングドレスの仮縫いをしていた。白のドレスに胸元には薔薇の花、裾にはリボンが付いている。 

「リリカ、式はいつなの?」

「来月ですわ。実は花も招待したんですの。」

「花様って喫茶店の?」

「ええ、大事な妹ですもの。」



すると来客を告げるドアのベルがなった。

「マダム、私出ます。」  

サリーが出迎える。来客は2人。玲香とおりさだった。

「ごきげんよう。サリーさん。」 

「玲香様におりさ様、今日も春子様のお使いですか?」

「いえ、今日はマダムにこれを。」 

それは玲香の結婚式の招待状だった。

「いらっしゃっませ、玲香様、おりさ様。」

ちょうどリーズが中から現れた。リーズはサリーから招待状を受け取る。式にはミセス・ポートリーや鮎子蘭子夫妻も招待している。

「マダム、わたくし達マダムには感謝してます。だってこのお店がなければわたくし達はきっと女中のままでしたもの。」

「マダムの空色のドレス私気に入ってるんです。だからパリに行っても富裕層の貴婦人達にも勿論私みたいな何も持たない女の子のためのドレスも作って下さい。」

玲香とおりさが店を出るとリーズはサリーに声をかける。

「サリー、紙とペンを用意してくれる?わたくしパリのムッシュベルナンドに手紙を書くわ。」

サリーはウィと答えると引き出しから便箋と封筒を取り出す。





 

 

 






 あれから2週間、春子が店を訪れた。産まれたばかりの娘を連れて。ベビー服の注文を依頼したのだ。

「春子様、どうぞ。」

春子はリーズに勧められ席に座る。春子はまだ実家にいる。出産の時は玲香とおりさも駆けつけてくれたそうだ。2人が去った後園達は今まで2人に押し付けていた仕事を自分達でやらなければいけないはめになったそうだ。今も大量の洗濯物を冷たい水で洗っているのだろう。


ベルの音と共に袴姿の女学生数名と洋装の女性が来店する。花が月子と級友を連れてやってきたのだ。

「いらっしゃいませ。」

対応したのはお咲だ。お咲は旅館の年期が明け、リーズの店へ移った。旅館にいたときとは違いレースのワンピースを着ている。

「お咲ちゃんこれお願いしていい?」

花はお咲にブラウスを渡す。花と月子がお店で着てる物だブラウスのボタンが取れている。

「お預かり致します。直しておきますわ。」

お咲が店が入ってから洋服の修復も行うようになった。

「ねえ、花さん」

級友の1人が声かける。

「お咲さんが来てからこのお店入り安くなったわ。」

花も月子も同意する。





 その頃パリのムッシュベルナンドの元にはリーズからの手紙が届いていた。

「ムッシュベルナンド

  先日お話したオートクチュールへの移籍の件で連絡致しました。

 大変申し訳ございませんがお断り致します。

数年ぶりに帰国した時に暫く見ないうちに生まれ変わったパリに感銘を受けたのは事実です。裕福な貴婦人や令嬢達のためのファッションショーも素晴らしいと思います。

 ですが一方で日本はフランス以上に貧富の差が激しくヨーロッパの華やかな世界を知らず、質素な着物で苦しい生活を強いられて生きている少女達がいるのも事実です。

わたくしはそんな少女達を1人でも多く救うためにもう暫く日本でお店を続けようと思います

オートクチュールの新作いつかまたお目にかかれることを願っております。ごきげんよう。

              リーズ  」

                   FIN

コンテストには落選してしまいましたが、半年かけて完成させることができました。

キャラは皆書いてて楽しかったです。この話はラストなのでできるだけ過去のヒロインいっぱい登場させて見ました。


 ちなみに私が一番好きなキャラは蘭子です。

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