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マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
帝都の少公女
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2人目のリトルプリンセス

「おりさ、今日お夕食の支度が終わったたら時間取れるかしら?」

お昼の洗い物をしていると玲香が尋ねてくる。

一緒に来てほしいところがあるというのだ。ここ一週間玲香は夕方になると出かけていく。自分に何か隠しているのだろうか?


「はい、時間取れますよ。どちらへ行きたいのですか?」

「素敵なところよ。どこかは行ってからのお楽しみですわ。」

そう言って玲香は行き先を教えてはくれなかった。


その日の夕方、玲香はおりさを連れてリーズの店へ向かった。

「お嬢様、こちらって先日行った。」

「ええ、先日2人で若奥様のマタニティードレスを取りに行ったマダムリーズのブティックよ。」

玲香がおりさの手を引いて店内に入る。

「いらっしゃいませ。」

店内に入るとリーズ、サリー、リリカ、そしてお咲が出迎えてくれた。

「お待ちしておりましたわ。おりさ様。」

おりさは一瞬何が起きたか分からず混乱していた。


サリーとリリカがマネキンを持ってくる。

そこにはブルーのドレスにピンクと白の花達が舞っていた。

ドレスの裾には白のフリルがつけられ肩には白のショール、胸の前でピンクのリボンで止められている。

リリカがデザインしたドレスが具体化されていた。


「これ、おりさのために皆で作ったのよ。」

「お嬢様、これ私にですか?」

「ええ、玲香様はいつも自分を助けてくれる貴女に何かしてあげたいとわたくし達に相談してくださったの。そこで玲香様と一緒にこちらのドレスを作成しましたの。」

驚くおりさにリーズが説明する。

「さあ、おりさ様こちらへ。」

サリーがドレスを持っておりさを試着室へと案内する。


おりさは着替えが終わると試着室から出てくる。一同はおりさの見違えた姿に息を飲む。

「おりさ様いらっしゃい。」

おりさは今度は姿見の前に連れていかれる。

「これが私?!」

鏡に映る自分自身を一瞬誰か分からなかった。

「ええ、おりさ。貴女よ。」

「お嬢様。」

「これで一緒に舞踏会行きましょう。鮎子様だって驚くわ。」

「はいお嬢様。」

つい嬉しくておりさの目から涙が溢れでる。






あれから2週間。舞踏会の日がやってきた。

玲香とおりさは朝起きると仕事へ向かう。部屋にはありったけの洗濯物が置いてあった。

布団のカバー、カーテン、それから女中達の私服まで。

「あら、やっと起きてきたわね。」

お園をはじめとする女中達が玲香とおりさの前に現れた。なぜか皆いつもより着飾っていて大きい荷物を持っている。

「これ貴女達の仕事。今日中に全部お願いね。」

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