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マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
帝都の少公女
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青空に咲く花

 午後6時。夕食の支度を終えると玲香はお屋敷を後にする。向かった先はマダムリーズのブティックだ。今日はマダム達と約束しているのだ。

玲香はお店のドアを開け、ベルを鳴らす。

「玲香様やっといらっしゃったわね。さあ2階へ上がって。」

リーズに連れられ2階に上がると皆揃っていた。サリーもリリカもお咲も。

「玲香さん、今仕事終わり?」

お咲が尋ねる。

「ええ。」


部屋にはブルーのドレスがマネキンに着せられて立っていた。肩の部分はなくなっているが色からして春子のワンピースだ。


「玲香ちゃん、こちらご覧になって。」

リリカがデザイン画を見せる。

水色のドレスにピンクや白の花が咲いている。

裾にはフリルがついついて丈はくるぶしぐらい。肩には白いショールがかかっていて前でリボンで止めてある。

「こちらマダムのデザインなのですか?」

玲香が尋ねる。

「いえ、こちらはリリカがデザインした物ですわ。ワンピースのリメイクはわたくしがやりましたが。」

まるで青空に花が咲き誇っているようだ。

白のショールは白い雲だ。


(まるで花の精のガーデンパーティーだわ。)


「さあこちらへいらっしゃい。」

玲香はリリカに誘われ隣に座る。2人は一緒にお花のコサージュを作るのだ。

コサージュは布を花びらの型にあわせて切り取る。そして切り取った花びらを重ね合わせて縫うのだ。

玲香はリリカに教えてもらいながらピンクの布に糸を通していく。

「いたっ」

慣れない針仕事に玲香は針を指に指してしまう。

「大丈夫?」

リリカが心配そうに覗き込む。幸い怪我はなかったようだ。

「まあ、すごいわお咲さん」

突然サリーが声をあげる。その隣でお咲は慣れた手つきで針で布に糸を通し縫い合わせていく。そしてあっという間にコサージュを1つ完成させてしまうのだ。

「お咲さん、素晴らしいわ。貴女今すぐにでもお針子になれるわ。」

リーズがお咲の手捌きに関心している。

「実は私」

お咲の母は家でよく針仕事をしていた。着物や手拭いを縫い、それを街まで売りに行っていたのだ。お咲はよく母の手伝いをしていたという。



それから1週間。玲香はお咲に手伝ってもらいながらコサージュを全て完成させた。慣れてきたからかあれから針を指に刺すことはなかった。

コサージュやフリルをドレスに装飾するのはリーズがやってくれたが、隣で玲香とお咲が見ていた。お咲は目の前で完成に近づくドレスを食い入るように見ていた。





「おりさ」

昼食の洗い物をしながら玲香はおりさに話しかける。

「どうしました?お嬢様。」

「お夕飯の支度終わったら時間とれるかしら?」

玲香は夕飯の支度が終わったら一緒に来てほしいところがあるという。

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