銀ブラ姉妹
次の日曜日花はリーズのお店に来ていた。リリカがデザインしたドレスが完成したのた。
「さあこちらよ。」
花は白地にピンクの花柄のドレスで現れる。靴は赤いハイヒールで髪は2つに結んでいる。。花は姿見の前で自分の姿を見る。
「こんな素敵なドレス初めてだわ。」
「さあ花様、こちらも。」
サリーが花にハンドバッグを手渡す。白いビジューがちりばめられている小さなバッグだ。これもリーズのお店で売っているものだ。
「こちらうちの商品です。どうぞ使って下さい。」
「ありがとう。」
リリカも奥から現れる。今日のリリカは緑色でパニエを入れたワンピースに髪を上げて一纏めにした上品な装いだ。
「今日1日宜しくね。」
「はいお姉様。」
花がリリカを連れて向かったのは銀座である。
「一度してみたかったんです。銀ブラ」
「銀ブラって何かしら?」
「銀座をブラブラと散策することを略して銀ブラって
言うんです。」
今日のコースは花が考えてきたのだ。
まず2人が向かったのは美容室。ここは花の行き付けなのだ。
「いらっしゃいませ」
花とリリカが入ると担当の美容師が迎えてくれる。2人は席に案内される。
「本日はどのように致しますか?」
「実は」
花は美容師に耳元で囁き写真を渡す。少女歌劇の娘役の写真である。
「お願いできるかしら?」
「かしこましました。」
花とリリカのセットが終わると美容師は鏡を持ってくる。2人の髪はおれされ縦に巻かれている。
「まあ私と花さんお揃いね。」
「ええ、だってお姉様ですもの。」
花は以前お姉様と髪型をお揃いにして通学していた。色違いのお花のブローチを揃え胸元に飾ったりもしていた。
「じゃあ花さんはお姉様ともこの髪型を?」
「いえ、お姉様とは三つあみでした。でも同じ赤いリボンを結んだりもしたんです。」
「ではリボンも買いにいかなくてはいけませんね。」
美容室を出ると今度は高島屋へと向かった。リリカもよく遊びに行くところだ。
2人は3階にある婦人用のアクセサリー売り場へと向かった。
そこには簪などの和装に合わせる髪飾りからリボンにカチューシャと言った洋装用の物まで並んでいた。
2人は洋装用の売り場に行き鏡を見ながら合わせて見る。
「これ可愛いわ。」
花が見つけたのはリボンのついたカチューシャだった。色は何色も用意されている。
花はそこからピンク色の物を選んだ。
「花さん可愛らしいわ。でもこちらもどうかしら?」
リリカが勧めてきたのは淡い水色のカチューシャだ。
花は鏡の前でつけてみる。
先ほどのピンクと比べてエレガントで落ち付いた印象になった。
「色が変わるだけでこんなにも雰囲気が変わるのね。」
「花さん、そちら付けてもいいかしら?」
花は先ほど試着したピンクのカチューシャをリリカに渡す。
鏡に映る緑のワンピースにピンクのカチューシャ姿のリリカは草原に現れた可憐な花の精のようだった。




