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マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
幸せのウェディングドレス
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明治神宮の王妃

 翌日リーズは春子を連れて明治神宮へと向かった。

原宿駅から歩いてそんなにはかからず鳥居が2人を迎えてくれた。その日は日曜ということもあり参拝客で賑わっていた。明治天皇の慰霊のためにつくられた神宮の森は森林浴に持ってこいの場所である。



 リーズは春子に連れられ本堂へと入る。式は本堂の中で行われるのだ。

本堂を見学し控えの間となる和室へと向かう。


「さあ春子様ウェディングドレスに着替えましょう。」


そう言って持っきたウェディングドレスを取り出す。リーズは今日のために昨夜寝ないで完成させたのた。


純白なわっかのドレスには胸元には白い薔薇が並べられ裾はフリルをリボンでとめられている。

宝石をちりばめらたティアラにベールをつける。


「まるでマリーアントワネットだわ。」

春子は鏡の前で微笑むが部屋は和室。真っ白なウェディングドレスとはコントラストだ。


「アントワネット様が和室だなんて笑ってしまうわ。」

「春子様、今日では多数の国から貴婦人達がこの大日本帝国を訪れます。わたくしのように。もしもアントワネット様が生きてらしたら皇室訪問に日本にいらしてるかもしれませんわ。」



(日本に訪れたフランス王妃。それも悪くないわ)


「そうですわ。マダム、結婚式はそれでいきましょう。」







その頃リーズのお店ではサリーとリリカが2人でお店をやっていた。

「ありがとうございました。」

サリーが顧客である貴婦人を見送る。


「サリーさん。」

奥からリリカが現れる。

紅茶とクッキーをトレイに乗せて運んできた。

「この辺りで休憩にしましょう。」

「ええ。」


そのとき来客を知らせるベルの音がなる。

「私出ますわ。」

リリカが立ち上がる。

「マダム、春子様、お帰りなさいませ。」

来客ではなくリーズと春子が戻ってきた。

春子はどか浮かない顔をしている。


「春子様どうされました?」

サリーとリリカは心配そうに訪ねる。

「やっぱり挙式は難しいと思うんです。」


リーズの話曰く明治神宮の下見に行ったところ会場の雰囲気は悪くなかった。だけど扉や廊下に問題があったのだ。式場と控え室を繋ぐ廊下が狭くリーズが作ったウェディングドレスでは移動が不可能で控え室の狭い扉をくぐるのも難しいという。


「あの、マダム」

声を上げたのはリリカだった。

「確か明治神宮は森林がありましたよね?」

神宮の森のことだろう。都会から離れたような静かな雰囲気が人気の場所だ。

「式はそこでガーデンパーティーとして行うのはどうでしょうか?ドレスはお店で来て馬車で会場に向かうというのは。」


その提案を聞いて春子は納得した。

「まさに理想の結婚式だわ。馬車で森林に訪れお茶会を開くマリーアントワネットだなんて。」

だけどここでもう1つ問題があった。


「先ほど神主に確認したところ春子様の挙式の翌日宮家が参拝に来る予定で森林も散策されるらしいわ。前日から護衛も入るからその日は式場以外は立ち入れないわ。」


やはりドレスで挙式は無理なのか?

「春子様」

リーズが深刻そうな顔の春子に声をかける。

「きっといい方法が見つかりますわ。どうか気を落とさないで。」

「でも」

「わたくしも同じですから。」

次回はマダムの過去に入っていきます。

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