表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
撫子マドモワゼル
101/146

香子の勝利

香子と栄子の話はこれで最終回です。


「嘘?!私が?!」

名前を呼ばれた香子が一番驚いている。

「香子様、貴女の勝ちですわ。」

傍にいたリーズが声をかける。しかし香子は信じられないような表情を浮かべている。

 決して嬉しくないわけではない、むしろ喜びに包まれている。しかし疑問が残ったのだ。母の栄子の衣装のが反応は良かった。自分の方は賛否両論あったにもかかわらず。

「会場の貴婦人逹から感想を頂きました。」

執事は感想を読み上げる。

香子のワンピースは上品で従来の清楚な日本の令嬢らしい装いだった。お花を配るとき表情が嬉しそうだった。など皆香子に対する賛美である。

香子はふと母栄子にやる。栄子は浮かない顔をしている。

「栄子様にも素晴らしい感想が来ております。」

執事は今度は栄子に対する感想を読み上げる。

サリーさんの短髪が斬新でした。今を生きる職業夫人を感じ時代の最先端でした。今度わたくしのドレスも選んでほしいです。こちらも好評ばかりだ。

「栄子夫人」

サリーが栄子に声をかける。

「私は好きですよ。この衣装。それに短髪も気にっています。」

「ありがとうサリー。」

ファッション対決はリーズと香子の勝利で幕をおろしたのだ。




 1カ月後、香子はお花を展示会を開いていた。いつもの振り袖で来客の対応をしている。これも全てリーズのおかげだ。

 リーズが勝ったら栄子はリーズの要望を

1つ聞き入れることになった。それは香子の意志を聞くことだ。香子はお花を続けたいこと、イギリスには行かないことを告げた。そして母の栄子にはピアノがやりたいなら自分がやればいいと提案した。最初はこの年でと渋っていたが、リーズが店を始めた年齢を聞いたら乗り気になって始めた。今は春子の夫が所属する楽団とコンサートをすることになり、その練習中だ。


「香子様」


 香子の前に着物姿の女性が3人現れた。そのうちの2人は金髪の西洋人だ。

「マダム、サリーさん、それからお咲さん。」

リーズが店で働く2人を連れて来てくれたのだ。リーズは黒地に牡丹が描かれた着物を着ている。黒地がリーズの長身と白い肌をより際立たせている。

「マダム、お着物でいらして下さったのですね。お似合いですわ。」

「お咲が着付けしてくれたのよ。」

「咲ちゃんの着物のセンス、私達じゃ真似できないわ。」

そう言ったサリーの頭上には大きな赤色リボンのカチューシャがつけられている。

「髪が短くなったからより大きめの髪飾りが似合うわ。」

カチューシャを提案してくれたのもお咲であった。サリーの着物はカチューシャと同じ赤色だ。

「香子様の作品はどちらかしら?」

「ご案内しますわ。マダムに是非見て頂きたかったの。」

香子はリーズ逹を案内する。

「香子様、こちらは」

香子の作品はリーズの店で飾ったものと同じ物だった。白い薔薇の花が真ん中で小さな花逹に囲まれて咲いていた。

流行に乗るのも良い事ですが、古い物も大事にという意味を込めて書いてみました。

 この時代女学生の制服は袴からセーラー服へと変わりつつある時代でしたが、作者は断然袴派です。

 女子大の卒業パーティーははいからさんの環を意識した袴で出席しました。ドレス率高かったけどね(笑)



次回は童謡のヒロインモデルにした話を書いていこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ