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マダムリーズの帝都レフィーユコレクション  作者: 白百合三咲
撫子マドモワゼル
100/146

洋装の撫子令嬢

 サリーと栄子が衣装を披露しているとき、香子は広間の扉の裏側で待機していた。リーズが考えた衣装を着て。

「大丈夫?」

リーズが香子の手を握る。

「震えているわね。」

香子は緊張している。

「すみませんマダム。私こういう集まり初めてで。」

「大丈夫ですわよ。だってこの衣装も演出も貴女の提案でできたものだから。もっと自信をお持ちなさい。」

その時広間へと続く扉をドアマンが開ける。香子の出番が来たようだ。

「さあ、お行きなさい。」

香子はリーズに背中を押されて広間へと歩き出す。

 扉の前にはスポットライトに照らされた香子が立っている。

香子はスカートを摘まみお辞儀をする。

香子は白い丸襟に黒地の3段フリルのワンピースを着ている。腰元は赤いリボンが巻かれている。リーズと一緒にフランス人が経営する花屋に行った時店員の少女が来てたワンピースを着てみたいと香子が提案してくれたのだ。

「こちらがマダムのデザインね。やはり可愛いらしいわ。わたくしはマダムに入れるわ。」

リリカが見とれている。

「そうかしら、荻島夫人。」

リリカは傍にいた貴婦人に声かけられる。

「可愛いけどありきたりというか、今までとは変わりばえないわ。栄子夫人の方はニューモードって言うのかしら?活動的で今までにない物を感じるわ。」

会場は香子に対する評価で溢れている。新しい女性像で会場を魅了した栄子とは対象的で賛否両論である。

 香子はリリカに近づいていく。

「ごきげんよう。」

リリカに挨拶する香子。

「ごきげんよう。」

リリカも返す。

「奥様、お花はいかがですか?」

香子は薔薇の花いっぱいの白いバスケットを手にしていた。リリカに一輪の薔薇を差し出す。薔薇の花は1本1本ビニールに包まれておりリボンがつけられている。

「あのりがとう。花売り娘さん。」

香子は薔薇の花がなくなるまで会場を歩き貴婦人逹に薔薇の花を渡していく。

薔薇がなくなると広間中央に向かい再びお辞儀をする。

今度はリーズが扉から現れる。

「わたくし新作でございます。お花の好きなお嬢さんから案をもらって作りましたの。お花のプレゼントのお嬢さんの案ですわ。」


 栄子とサリー、そしてリーズと香子2組の発表が終わると貴婦人逹の投票が始まる。リリカは投票用紙にリーズの名前を書いて投票した。

集計は30分ほどで終わった。

執事が再び現れ結果を告げる。

栄子は勝ち誇った笑みを浮かべ、香子はリーズと手を取り合っている。

「それでは発表します。98対102で勝者は」








「マダムリーズと高草木香子さんです。」

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