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プロローグ
時は大正時代、ところは帝都。日本でブティックを始めたパリの貴婦人と自分の生き方を決める華族令嬢の物語。
「ごめん下さい。ごめん下さい。」
マダムリーズのお店を叩く者が1人。今は夜9時お店はとっくに閉まっているのだ。
「一体どなたかしら?」
リーズはお店の扉を開ける。そこにいたのは晴れ着を着た華族の令嬢であった。
「こんな時間にどうなさったの?貴女のようなお嬢さんが出歩くような時間ではありませんわよ。」
「マダムリーズ、突然の訪問大変失礼致とは存じております。ですが、今は一刻も猶予もないのです。私に服を、男物の洋服を売って頂けませんでしょうか?」




