第72話「一般の生活を無事に送るも魔物に心を食われた奴らを倒しに行くことになる」
俺は今日は家でゆっくりしている。
だがネットとかでニュースを見ていると凄惨な事件が多すぎるな。
楓が心配して見ている。テレビとかも探索者が事件を起こすダンジョンショックと言われているが起きている。
ライカからスマフォにメッセージアプリから新着メッセージがあった。
『今パトロール中、セリエント通りのコンビニから送ってるけど不穏な動きがあるから向かってるわ』
セリエント通りに何かあるのか? 俺はめんどくさそうに腰を動かした。
ライカを探していたが気配察知でライカの気配を感じとれた。
そしてライカが戦っている。
そしてもう一人戦っている少女がいた。
あちらはもしかしなくても葛原爆斗と前戦っていた風の能力者じゃないかな。名前は知らん……鑑定能力で覗くと朝風楓花と出た。楓花さんかまだ中学生ぐらいにしか見えない。ライカより幼いなライカは高校2年生に対して楓花さんは中学2年生ぐらいか。
「楓花! あんたまだ力を上手く使えないの~? もっと頑張りなさいよ!!」
「すいませんライカお姉さま……もっと頑張るから……この大男凄い怪力ですね」
「このおいらを止めることなんてできないんだな……めちゃくちゃ飯が食いたいんだな……ぶおおおおおおお!!!」
なんか顔がすごく豚のような大男だな。身長190センチあるぞたぶん。ジャンボにでかいデブだしかも手がなんか丸太のように太くなっている。
このだるまのような豚男が大暴れしているという通報があったんだろう。
俺も殺さないように、木属性の魔法を使い捕まえようとする。
ごみを放ち魔性の木を作り出す。そして畝が動き出す。
「なんだこの畝は?? 動けないんだな……ごめんだな大暴れして……許してほしいんだな……」
意外に素直な豚男さんだな……まあいいか警察が来るのを待つか。
警察が来てライカと楓花に話を聞いている。俺は遠巻きに見ていただけなので話しを聞かれなかった。
そのあとライカと楓花はこちらに来た。ライカが話しかけてきた。
「テンキ……あんたまで協力して欲しいだなんて言ってないんだけどな……まあ手伝ってくれたんだから奢らせなさいよ」
「この人がライカお姉さまが言ってたお天気お兄さんですか?」
「誰がお天気お兄さんだ……比基加得天器だよろしくな楓花」
「名前教えましたか? もしかして……鑑定能力ですね……ダンジョン覚醒者ならそのくらいいますよね……むむむっなんか負けた気分です」
そして3人でファミレスに入ることになる。
ライカはカレーライスを頼んでいた。楓花はチョコレートパフェを頼んでいた。
俺はコーヒーとショートケーキにした。
「あんたはなんでいつも突然現れるのよ~いつも突然よダンジョンでもふらっと私の前に現れるのよ」
「ええそうなんですかライカお姉さまはどうしてテンキさんとパーティを組んでいるんですか?」
「そりゃあれよ! 私に匹敵する強さだからかな」
ライカは俺のことを褒める。その目の輝きは以前の物とは遥かに違う。普通の女子高校生の物と一緒だろう。まあ電撃の超能力者だというのが普通じゃない点だがライカは可愛くて美人で性格も良いからいいやつだ。
「ライカお姉さまは昔から変な男の人と付き合うことが多かったですけど……と言っても過去に1人しかいないですけど……」
俺以外の男と関係があったのか……なんか負けた気分だ。
「あの人は違うわよ~~~! あの人はあいつはもういないから…………」
ん? なんか訳ありか……? 詳しく聞きたいな、と俺は目線で訴えかける。がライカが嫌そうな顔をする。
「今はその話は無しね! それよりテンキ今日はどうする? 第二中級ダンジョンに行く?」
「私もご一緒していいですか? ライカお姉さま」
「いいわよ、楓花も一緒に来るといいわ自身の能力を強化できるし」
「わーい! ありがとうございますライカお姉さま」
というわけで楓花ちゃんも一緒に第二中級ダンジョンに行くことになった。
楓花ちゃんの実力は如何に?