表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/85

第70話「病気的な少年は大切な何かを知り気づくがその時はもう遅かった」

 陽樹~俺の荷物運んでくれない容器だけに~~~ぎゃははは。


 弁当箱臭いよね容器だけに陽樹。


 そんな罵詈雑言を言われたままで僕は黙っていなかった。最悪ないじめっ子には死よりも重い恐怖を味遇わせてやった。ざまーみろ。糞みたいな人間は恐怖の力で痛めつけるのが良い。最低な人間はいなくなったほうがいい。そうだ消えろ。糞みたいな人間は……


「魔悪人召喚……奴を拘束しろ」


 少年は俺に対して魔悪人という落書き魔人をよこす。最悪な一手はここで俺が奴に拘束されることだ。それだけは控えないといけない。どうする……? ここで楓にやらすか?


「ピキピキーーーー!!」


「やるか楓?」


「デキルアンナノタオセル」


「喋れるようになったのか楓」


「ウンテンキヤルヨ」


 スライムの楓が風魔法を放つ。とびっきりの砲撃のような風弾が襲い掛かる。破壊的だが敵を少しだけ労わるようなそんな気遣いも見える一撃のように感じる。


 俺も天星剣を大量に生み出して放っては魔悪人を消滅させる。


 だが続けざまに魔悪人を作り出すことに専念する少年は俺を苦しませる。


 こいつの魔悪人を大量に作り出す能力が厄介すぎる……どうしたら止めれるんだ?


 そんな疑問を感じていたが変換量が落ちていることに気づいた。先ほどは1分間に30体ぐらい創り出していたが現在は1分間に見た感じだと20体ほどだ。


 どんどん落ちている……俺が攻撃を加えるごとに……少年ははぁはぁと息を荒げていた。


「どうした? もう限界か? お縄につくんだな!」


「あきらめないぞ……この世界に復讐するまで死ねない!!」


「もう遅いあきらめろお前の復讐は終わっただろ」


 俺は奴の腹に天星剣を突き立てた。


 血を吐きながら崩れる少年に回復魔法をかける。

「エクストラヒール」


 俺はこいつ能力を止める方法を知らないがこいつの背中に付いているひだひだを剥がして終わってしまった。


 眠っている人たちは眼を覚ましたが眼を覚まさない人もいた。


 俺はなんども回復魔法をかける。だが目を覚まさない。


「お母さん目を覚ましてよーーー!! お母さんーーーー!!!」


「どういうことだ……僕のこの能力は命を奪うことはしないはずなのに……」


「たまたま体が弱かったとかお前が生命力を吸い過ぎたんだろ……殺人者だなお前は」


 少年は酷く落ち込んだ。俺は少年を許すつもりはなかった。


 母親はすぐさま救急車で運ばれた。


 少年は逮捕された。俺も事情をかなり聴かれた。




 俺はさきほどの母親の執刀医のいるところに行って上級HP回復ポーションを渡した。


 これならかなりの割合で眼を覚ますはず。


 そして母親は眼を覚ました。少女は大いに笑った。よかった眼を覚まさない人はいなかった。


 少年は警察で取り調べられて少年院に入ることになったが、強力な大人の能力者によって能力を封印された。


 オメガ的要素から少年は特別監獄所能力病錬という特別区に収監された。


 そこには葛原爆斗かずはらばくともいた。


 強力な火炎系統の能力と爆破の能力を持っている。


 日々日々能力に拍車がかかりいつの間にか封印の枷でも能力が抑えられなくなっていたが、バクトはあえて自身の能力が弱まっているかのような演出を取り脱出の機会を伺っていたのだ。


 間島陽樹が収監されてから他の凶悪な問題児の能力者たちは意外にも仲が良かった。


 能力が封印されているので基本的に問題は起きないとされていたが単純な体術も強いものもいるのでたまに暴行事件とかが起きるのが問題だった。


 間島陽樹は反省をしていたのでもう悪魔めいた復讐劇も起きるはずがなく。


 病気的なほど少年はあの青年に敵うように努力を積み立てたいと願っていた。


 もう遅いと思いつつもだが。

面白かったらブクマと評価を頼みます。ポンッと押す感じででもつまんなかったら要らないです。面白いとか続きが読みたいと思う方は遠慮なく押してください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ