第48話「鬼女神ロウと量子さんは大の仲良し」
87階層まで来た。
複雑な迷路のような地形が入り組んだダンジョンは探索者を迷わせる。
進んでいくとオーガテンペストが出現した。
テンペストだとかなり強そうだな……
オーガテンペストが棍棒を振りかざしてきた。
暴風が巻き起こる。俺は強固と鉄壁の文字を印字した大盾を出現させた。
暴風が鳴りやむ。量子さんが飛び掛かるそして殴り飛ばす。
オーガテンペストは棍棒で防ぐが亀裂が入る。
何度も殴りつける量子さん。そして顔に一撃入れる。
首が曲がるオーガテンペストの首が曲がる。
ロウも鬼の棍棒で殴りつける。闘気が集中しているのか棍棒の破壊力がとんでもないことになっている。
オーガテンペストは吹っ飛んだ。
そのまま壁に叩きつけられる。
俺がそのすきに破壊と致命傷と殲滅の剣を4本射出する。
オーガテンペストは絶命した。
災害のオーガの角と牙がドロップした。スキルカードはないようだ。
その後オーガテンペストが何度も出現するが量子さんとロウと俺で何とか倒してしまう。
87階層はまだまだ手ごわいモンスターが出現した。
バーストリザードだ。
バースト砲を放ってくる蜥蜴だ。
殆ど耐久性を覗くとドラゴンかと思われるぐらいに強いモンスターだ。
ただ量子さんが殴りつけたり蹴ったりすると吹き飛んで致命傷だ。
ロウが鬼の棍棒で破壊打を放つ。
きつい一撃を撃ち込んだロウはご満足だ。
俺は破壊の焔を撃ち込む。余裕でバーストリザードを倒した。
「量子さんのその腕力といい敏捷性といい素晴らしきものです惚れ惚れします」
「そうかな照れるな……」
「量子は本当に凄いです……私より強い…………」
鬼女神ロウは何故か顔が赤らめている。
量子を見る目がなんていうか危なげだ。
さっきからロウは量子しか見ていない。
俺はまさかの百合か……百合なのかと思っていた。
ロウの新たなスキルがヤバそうだった。
【殲滅の破壊撃】。
暴走するように複数のモンスターを殲滅するロウ。
その動きはまさに暴走列車のように敵を次々と粉砕する姿はまさに圧巻だった。
俺も禁断の種を使い自身のステータスを上昇させた。
俺も黙っているわけではない。
最近もガチャをして新たなスキルを得ている。
天星という超強化系のスキルを得たからだ。
天星を使えば一時的に敵の防御力を無視して攻撃できるしこっちの敏捷性も上がる。
さらに闇属性だと2倍の威力で攻撃できるのだ。
闇属性の敵は多い。モンスターは基本闇属性だと思ってもらった方がいい。
だがたまに火属性とか水属性もいるからあれだが。
天星を使い剣の超強化をする。バリュエートラビットを屠る。
ウサギと言ってもむちゃくちゃ巨大なウサギだ。
3メートルはあろう。そんな巨大なウサギを倒した。
ロウは量子さんの色気というか強さにメロメロだ。
俺の方への興味も多少はあるようだが。
そんな感じで87階層を進んでいた。
途中で転移ポータルを見つけたので帰ることにした。
「今日はありがとうテンキ、量子」
「こっちも貴重な体験ができた」
「それじゃあまた組んでくれるか?」
「ああ余裕があるのならな」
そういって鬼女神ロウは帰っていった。
量子さんは黒い長髪を揺らして俺を挑発するようにこう言った。
「今度は私より上を行ったら許さないぞ……なんてな」
ちょっとばかし悪戯っぽく言ってみた量子さんなのであった。
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