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第43話「オタクな少年と猫耳少女が出会う瞬間」

 スキルカード【意味深なダイス】を手に入れた。


 少年の名前は山田賢人やまだけんと


 意味深なダイスは敵を攻撃した瞬間にダイスが出現して出た目に応じて自身の攻撃力が変化するというもの。


 1だと威力が半減。2だと等倍。3だと1.2倍。4だと1.5倍。5だと2倍。6だと6倍。


 ただ意味深なというだけあって出現はランダムで出ないときの方が多い。


 俺はバットで攻略を行っていた。


 防具とか武器は高すぎてまだ高校生である俺には買えないからな。


 賢人は毎日放課後2時間ほど潜っていた。


 そして10日目で30階層に到達した。


 ボスモンスターを意味深なダイスで6が出て何とか倒すことに成功する。


 ホブゴブリンなんて強くないな意外と。


 賢人はバットだけでここまで来たが、ついにバットから卒業する瞬間が来た。


 ゴブリンソードマンを倒した瞬間ドロップ品が出た。


 まさかの武器カードがドロップした。


「これはゴブリンソードだ……店売り30万円だけど浮いたからよしとするか」


 性能的には鉄の剣とかより若干上な程度だがゴブリンナイトで創られている剣だからかなりの強度を誇る。


 実際のところ切れ味より鈍器としてのほうとしての使い方が主なのだが。


 まあかなり序盤にしては強い武器だということだと思われる。


 なかなか進みながらもっと上まで進めると願いだす。


 賢人はちょっとばかしオタクだ。


 現代ダンジョン物の小説をいつも探して読んでいたから順応性が高いのだ。


 でも実際はアイテムボックスも無いし、鑑定とかも無い。


 そう上手くいかないのが現実だ。


 と言ってもドロップ品はカードの形で出るからそこまで収納には困らないが。


 一応リュックを背負っているのでカードはそこに入れている。


 白紙のカードがドロップされた。


 どうもこれは持ち物をこのカードの中に入れることができるようだ。


 試しにバットをカードの中に入れようと念じるとカードの中に入った。


 これでゴブリンソードを使うことができる。


 賢人はゴブリンソードを構えた。そしてドブバットを狩っていた。


 だがここで猫耳の少女が横切る。


 赤色の帽子を被っていて、シックな動きやすい土色の着物のような服を着こんでいる。


 でも猫耳がぴょこんとはみ出ている。


 動きが素早い。猫みたいだ。そうして飛び道具を使っている。


 投げナイフだ。ドブバットに当たる。仕留めたようだ。


 ショートソードを腰に差している。


「あなたは……? 誰ですかにゃ?」


「君は猫耳……猫人? モンスター? 猫耳ってどういうこと?」


「あっこれはね……スキルなの……【猫魔人】ってスキルで戦闘中は猫耳とか尻尾が生えてくるの……」


 どうも日本人で普通の人らしいがスキルのせいで猫耳が生えてくるものなのか……不思議だ。


 ミアさんというらしい。そんな彼女は素早くなるこのスキルを気に入っているらしい。


 まだ15歳なので筋力はトレーニングしないといけないらしいが。


 なお語尾ににゃをつけるのはそういうプレイらしい。


 猫魔人プレイ……なんだろうハマっている感じだ。

読んでくれて嬉しいです。

もっと現代ダンジョン物増えろ~と願う

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