第35話「神想武具と天上の位空上昇」
2022/07/30 改稿。
量子さんと対峙していた最強のモンスターがオーガキングだ。
4メートルはあろう巨体で角が三本に牙がいかついし持っている棍棒が金属製だ。
アダマンタイトオーガナイトと呼ばれる金属で創られているに違いない。
オーガキングにむしろこの人は素手で応対しているのがある意味化け物レベルだ。
量子さんが化け物レベルなのは今更だがユメもヤバい幻夢想剣がチート級の威力だ。
しかも豆太郎とかいう魔犬の従魔がいるからさらに拍車がかかっている。
リス子も普通に強い魔導士だからかなりの魔法が使える。回復魔法も覚えているからかなり心強い。
リザもかなり優秀なリザードマンだからかなり強い。
オーガキングがかなりの強敵だな。
量子が化け物じみた破壊拳を放つ。かなり効いているようだ。
セツナがスライム魔法で火と水と雷と土と光の魔法を放った。
セツナちゃんも回転斬りで敵を翻弄する。
セツナちゃんもスライム魔法を続けて放つ。
炎の多重攻撃を放つ。俺も字魔法で破壊の焔を放つ。
オーガキングはかなりのダメージを受けている。
だがユメが幻夢想剣を生み出した。
「悪夢……」
ユメがまた新たなスキルを使いだした。
オーガキングは頭を押さえて苦しんでいる。
黒い霧のような靄がオーガキングの頭を包み込んでいる。
「ユメ……お前は只者じゃないと思ってたよ」
「そうかな……別にそこまで凄くないよ……」
「豆太郎も影魔法を使うしかなり強いな」
「豆太郎はうちの自慢のわんちゃんだよ……そこまで凄くないのは自分もだよ」
ユメの眼の色が黄金の瞳になっている。魔眼か? なんだろう凄く気になる。
オーガキングを苦しませている悪夢は解けそうにない。
リス子も雷魔法を使いオーガキングを狙い撃つ。
リザも剣を奮い焼け付く息を吐いてオーガキングを機能停止にする。
俺も遊想で爆弾を創り出して放つ。オーガキングは木っ端微塵に破壊されるが再生能力で再生される。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
遊想で破壊の字を込めた剣を創り出して放つ。
さらに破壊の刻印を込めた爆弾をさらに放つ。
炎魔法を使用してさらに追い打ちをかける。殲滅の波動を放つ。
量子が強烈な蹴りを放つ。
そこでユメがさらに奥の手を使うようだ。
「天異之波動!!!」
強烈な閃光が放たれる。オーガキングに致命傷になる。
どうれ俺もオーガキングに冥途の土産を見せてやろうか。
剣を50本くらい創り出してすべて放った。
突き刺さる剣たちオーガキングはもう瀕死だ。
オーガキングは最後の悪あがきを魅せてきた。鬼の力を圧倒的に破壊的に上げてきて、最後にかなえさんに反攻ののろしをあげてきた。
かなえさんは魔女の力を上げているので普通じゃ死なない。オーガキングの滅死覇動ノ殲滅がかなえさんの左足を捕らえた。
「ひっ……」
かなえさんは左足を失いかける。物凄く流血で痛そうにしている。俺は遊医なる治療を発動させる。
流血を完全に回復させる。どんな傷でも遊びでついた傷程度にまで回復させる。正確には完全治療は無理だ。
オーガキングは天滅の殲滅鬼に深化する。
全てを破壊尽くす最強の鬼と化す。
ダンジョンの壁すらも崩壊する。
外にまで出て天滅の殲滅鬼は人々の恐怖を駆り立てる。
「なんだあいつは!?」 「あんな化け物が天王寺ダンジョンから現れるなんて!!」
「死ぬぞあいつら!!」
小鳥たちの囀りが五月蠅いがそういうことにしておこう。
俺もオーガキングがここまで強敵になるとは思わなかった。
殲滅鬼は驀進する巨大な大型爆弾のように被害を拡大させていく。
死すらも生易しいが、俺には倒せそうに感じない。
だが誰が止めるんだ? ここで俺たちが止めないとこの魔物は市街地をさらに荒らす、なら止めないと。
俺は鬼を殺すための武器を生み出そうとした。
破滅の鬼殺し
デカい大剣が生み出された。
これで倒せるのか? いや違う武器だけでない。
天滅の殲滅鬼を破壊して滅するには強大な力が必要だ。
俺の全てを賭けた技を発動させないといけない。
《原書への侵入を確認。以後警告を無視して神想武具をインストールしてコンパイルしますか? ……ダウンロード、解凍、インストール。》
《神想武具 天星剣》
俺はどんな間違いを起こしたのか、身の丈に合ってない。天の星の剣が手の中にあった。
俺は異世界ファンタジーガチャをさらに召喚した。
ガチャを1回引く。
頼む来てくれ!
UR スキル ヴィジョンステップ
どうやら未来を見通す移動歩行手段らしい。最適な行動を起こすことができる。
神想武具は手のひらにかすかに存在感をまったく感じさせない。超越していると感覚が感じさせる。もはや普通じゃないその神想武具は異常なまでの期待感があった。
ヴィジョンステップに楓の風魔法を使用して俺は天滅の殲滅鬼の巨大な肩まで大ジャンプした。
天星剣をただあるままに揮った。
凄く自然に吸い込まれるように思いっきり揮った。
天滅の殲滅鬼は消滅した。
遥か高みにいるような感覚に襲われた。
不可能を可能にした瞬間だった。
俺の中の何かが変わった気がする。超越した感覚の遥かなる知識を得たような気がする。
絶望なんてこの世に存在しないから敵を粉砕することができる。
空から天から頂上の塔から俺は総てを見通している。
孤高の天上のカタルシスを味わっているようだった。未来の俺は。
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