表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/85

第10話「ミニチュアダンジョン」



 今日は何事もなく仕事が終わったぞ。


 俺は晩御飯をコンビニで買って帰り、帰路に着いた。


 さあてガチャを廻しますか。俺はいつも通り今度は沢山廻したいので、千円札を十枚投入した。


 さあどんなものがでるのか?


 俺はガチャの機械に手をかけた。そしてダイヤルを何度も廻す。


 全て開けると、どれもあまりレア度が高くないものであるが、そこにはきらりと光るお宝が眠っているはず。


 まず一つ目と二つ目と三つめはUC、UC、Rだった。


 内容はというと……ただのメモ帳、ただのボールペン、ただのポイントカードだった。


 なんだこれ? ただのって全部についているが……一体


 なお説明を見ても一つを除いてわからない。


 メモ帳はメモ書きができるとしか説明が表示されない。


 ボールペンも文字や絵を書けるとしかない。


 ただ……ポイントカードは面白そうだった。


 ただのポイントカード


 効果説明……ただのポイントカード。買い物をしたときにこのポイントカードを出してポイントをつけられる。10円で1ポイントつく。100ポイント貯まるとフリーガチャを廻せる。


 ポイントを貯めれてなおかつフリーガチャを廻せるだと?? いったいこれは??


 俺はまだカプセルが残っているが、近所のコンビニでこのポイントカードを使ってみることにした。


 店員にポイントカードを見せたら何故かよくわからないポイントカードなのに使うことができた。


 そしてぴったり千円買ったのでポイントは100ポイント貯まっている。


 家に帰り、ガチャの機械にポイントカードをかざしたら、フリーガチャモードと出た。


 そしてガチャを廻せることになった。


 俺はおもむろにガチャを廻す。そして出てきたものはただのチョコレート。


 なんだこれ? ただのチョコレートにしか見えないが……


 だが説明を見るととんでもないことが書かれていた。


 ただのチョコレート

 効果説明……ただのチョコレート。食べると魅力が少しだけ上昇する。


 ステータス上昇系の食べ物だった。


 まさかこんなものが出るなんて。


 しかも一口食べたらなんか魅力が上がったような……なおチョコレートはまだ残っている。


 俺はとりあえず冷蔵庫にチョコレートを保存して残りのカプセルを開けることにした。


 四つ目、五つ目はC、UCで魔石、ただのトイレットペーパーだった。


 これも不明だトイレットペーパーも説明書きがない。


 魔石は魔力を蓄えた石としか書いてない。


 六つ目、七つ目、八つ目、九つ目はUC、UC、C、UCでただの段ボール、ただの漫画雑誌、ただの保護シート、ミザリーハンカチだった。


 ただの系のシリーズ多すぎだろ!?


 何でこんなに出るんだ?


 だがミザリーハンカチはなかなか使えそうだった。

 

 どうもこれで手を拭くと一瞬で汚れを落とすらしい。


 しかもステータス異常を回復する効果もあるとか。


 そして十個目……ここで確定演出がついに見えた!


 光り輝く銀色の輝きが見える。


 俺はおもむろに廻した。


 そして出てきたものはSRスーパーレアか。


 そして俺は驚愕した。


『ダンジョンカード ミニチュアダンジョン(初心者用)』


 俺はさっそくカードを実体化させた。


 そしてそこに現れたのはミニチュアのダンジョンだった。


 これはジオラマ? なんか色々とよく作り込まれていてまさにダンジョンといった感じだ。


 少しだけスライム的なモンスターの模型を動かして遊んだが、なんか飽きた。


 それよりミニチュアダンジョンって言うからにはダンジョンの中に入れないのかなと俺は考えた。


 ミニチュアダンジョンにボタンがある。


 俺はこれを押した。


 するとミニチュアダンジョンに入りますか? と脳内で選択を迫られた。


 俺はもちろんはいと言う。


 そして俺の姿は一瞬でこの部屋から消失したのである。


 迷宮という名の井戸に落っこちってしまったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ