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転移する前の時
「、、、、、て、、」
目の前に少女がいる。なにかを訴えているがよく聞こえない。周りは物が焼け煙のにおいが鼻に通る。
「、、けて、」
少しずつ鮮明になってきた。それに加えて悲鳴などの声が聞こえてきた。
「逃げて!」
はっとなり起き上がった。
どうやら夢のようだった。それにしても現実的過ぎて怖かった。
(あの少女は?)と思っていた僕にいきなり何かが飛んできた。起きたばかりの僕には避けきれず、おもっきり腹にヒットした。
「ごふっ、、、」
痛さとともに昨夜食べたものまで出てきた。辺りに撒き散らした後恐る恐る腹を覗くと、何か生き物の様なものがいた。
「あ、あんた誰だよ?」と質問すると
「、、、?え?僕?」と返ってきた。
よくよく見ると羽をつけ真っ白な鎧の様なものをつけている。小刻みに動く羽に興味を持ち、
「ああ。それ以外に誰がいる?てかその背中にあるのって、、」
言い終わる前に
「え!!??ほんと?見えてるの?やっと見つけた!」話を遮られさらに追い討ちをかける様に
「それじゃ行こうか!」と言い始めた。
理解不能の僕に謎の生き物は何か白い霧状の魔法?の様な物をかけた。