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真剣に読まないように。

恋する炭酸人形

作者: caem



 弾けそう


 今にも身体がはち切れそう


 心が沸騰する


 この想いは止められない


 たぎる血潮は炭酸水みたいに


 でもひとめ見るだけでお腹がいっぱい


 胸もいっぱいなのよ


 ゲップすら出やしないの


 いや 我慢しているだけなのかも


 噛んだ爪先は親指を


 口惜しげにしゃぶっていた


 ねぇ こっちを向いてよ


 ねぇ 振り向いて


 ねぇ 抱き締めて


 でも応えないで


 あなたを遠くから見詰めるだけで良いの


 片手にしたペットボトルはしゅわしゅわと


 まるで身勝手に弾けていたというのに


 苦しいのを堪えて駆け出した


 私はただの恋する人形


 いつか爆発してしまいそうな


 一方通行まっしぐら


 頬を真っ赤に染めながら


 枕に顔を埋めるしかない


 表見には発泡系 だが閉じ籠り体質


 誰か助けてよ こんな私を


 今宵もあのひとを 夢に見る


 あぁ 明日なんて来なければ良いのに



……何を描いてんだか。

決して真剣に読まないように!

≡3 シュッ

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