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王都に着きました

スマホからの投稿です。


今日中に、もう一話投稿する予定です。

「それじゃあ、また後でね」

「…ありがとう」



王都へと到着し、魔動車を降りた後少女とは別れた。

神殿までの道筋と組合(ギルド)の位置を教えて貰い、にこやかに手を振って去っていく少女に礼を言う。


一人になった少年は、早速と神殿へと向かった。

宿の確保を先にした方がいいかとふと思ったのだが、どちらにせよ”身分証”も無い。

ならば先に神殿だろう、と教わったどおりに大通りを真っ直ぐに歩いていく。




流石”王都”と言うだけあって、行き交う人の数が尋常ではない。

人馴れしていない少年は、その人の多さに少し酔ってしまう。


目的地まであと少し。

という所で遂に限界を迎え、大通りから脇へと逸れた道へと退避した。



「…や、やめて…さい…」



大通りの喧騒が嘘の様に静まり返っている脇道で、何やらか細い悲鳴が聞こえてくる。

どうやらこの道の先で、女性が襲われている様だ。

気分が優れない中での揉め事は勘弁、と思うのだが見て見ぬ振りをするのも気がひける。


少年は重い足取りで、大通りから離れる様に奥へと進んで行った。



「んー!んー!」

「いい加減大人しくしろや、こんな所まで誰も来やしねえよ!」



声がした元へと着くと、そこには口枷を着けられた女性が手足を縛られて転がされていた。

衣服はビリビリに破られていて、もはや服としての機能を果たしていない。

ただの布が所々貼り付いているだけだ、普段見えてはいけない所まで丸見えになっている。


それを行ったであろう男はすでにズボンを降ろし、これから事を致そうと言うのをありありと主張していた。

その横には女性を見下ろし、ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべている男がもう1人。


ギリギリセーフ…いや、アウトか?

無残にも衣服を剥ぎ取られ、既にあられもない姿を男達に晒してしまっているのだ。

どう考えてもアウトだろう。


女性の悲惨な姿を見て、男達に怒りが湧いてくる。

重い身体を酷使し、まずは立っている男から潰す。


背後から近付いてきた少年には気が付かなかった様で、男は為す術なく少年の蹴りを股間に受けた。

文字通り潰す勢いでの蹴りだ、そのまま男は泡を噴いて気絶した。



「誰だ?!」



男が倒れたのを見て、もう一人の男が声をあげる。

女性から離れて立ち上がり、慌ててズボンをあげていく。

本調子ならばその隙を見逃す少年では無いのだが、蹴りの衝撃が自身にも跳ね返り体調不良に拍車をかける。


先程の強盗達といい、悪事は二人組ですると言う決まりでもあるのだろうか?

確かに見張り要員と考えれば、一人で行うよりは成功率は上がるのだろう。

ただ、さっきの様に周囲への意識が散漫になっている奴は見張りとは言えない。

それならば一人も二人も大した違いは無い、のだが。


立っている事さえ厳しい程に体調を崩してしまう少年、遂には近くの壁へと寄りかかり蹲ってしまう。



「な、なんだ?てめぇ…」



直ぐに自分にも襲い掛かってくると身構えた男は、その姿を見て少し拍子抜けした。

それでも油断なく腰に提げてあったナイフを抜き放ち、少年に向けて構える男。



「何だか知らねぇが、顔を見られたうえに相棒もこんな目にあわされたんだ。悪いが死んで貰うぜ…!」



そう言って、蹲る少年に近寄りナイフを振りあげる。

その瞬間、少年は蹲ったまま男の足を払う様にして蹴った。

両足を刈り取られ、一瞬宙を舞う男。


少年は蹴った勢いのままクルリと身を返し、倒れ込んできた男の顔面に下から掬い上げる様にして拳を叩き込んだ。


ゴキリ…と言うイヤな音を鳴らし男の顔が半回転し、それに遅れて身体も追回転する。

ひょっとしたら死んだかもしれない、と少年は思案するがそれよりも今の動きがトドメになってしまったのか少年もそのまま倒れ込む。



薄れゆく意識の中で、心配そうにこちらを見つめながら、足りない布で必死に身体を隠そうとしている女性がいやに印象的だった。

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