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解体しました。

スマホからの投稿。


寝起きで投稿

訳:本日3話目の投稿です、前話もみてね。


【残酷な描写あり】

解体シーンを少し鮮明に書いています。

この程度…と思われるかもしれませんが、苦手な方は注意して下さい。

「423…424…425、結構な数だったな」



あの後2時間くらいかかって、角兎ホーンラビットをほぼ全滅させたギンジ。

角の剥ぎ取りは後回しにして、呆然としている村長の目の前でカウントしながら収納ストレージに仕舞っていく。

途中で収納ストレージを開く魔力が切れるんじゃ無いかと心配になったが、どうやら”魔力操作”のおかげで消費が減って回復が早まっているらしい。

ギリギリではあったが、何とか全部収まった。



「425羽って事は、212,500ウェンか。…村長、依頼書に署名を」



討伐依頼や雑用依頼の場合、最後に依頼主へ完了報告をしてサインを貰わなければならない。

脅威が無事に取り除けたのか、依頼主の意図をきちんと遂行出来たのか。

報酬自体は組合ギルドから貰うのだが、組合ギルドは依頼主からの依頼料を貰わなければならない。

その際勝手に帰ってしまっていては、組合員が条件を満たしているかの確認が出来ないからだ。


最悪「組合員が来なかった」と言い張られる事もあるのだ、無用なトラブルを避ける為にもきちんとした報告は欠かせない。


なのだが…村長は口を大きく開いて呆けており、ギンジの声が耳に入っていないようだった。



「…村長?」

「…………はっ!す、すいません。まさかお一人であれだけの角兎ホーンラビットを殲滅できるとは、つゆほども思ってませんで」



どうやら呆けてはいたが、目の前で殲滅している所を見てた訳なのでサイン自体はスムーズにしてもらえた。

これで討伐依頼、完全終了だ。


依頼を終えてべセド村を出た時には、時刻は14時を回っていた。

そのまま来た道を戻って、王都に着いたのは17時。

大門の門限である18時には、余裕で間に合ったようだ。


今から組合ギルドに行って、報告するわけにもいかない。

今くらいの時間から受付はピークに混むだろうし、担当であるアンナも居ないのが分かっているからだ。

いつも通り、明日の朝遅めに行くことにする。

そのまままっすぐ宿へと向かい、鍵を受け取り部屋へと入る。

宿の中庭を借りて軽くトレーニングをし、身体を拭いて”浄化クリーン”をかける。

服や装備品にも同じように”浄化クリーン”を掛けて部屋に戻り、日が暮れると同時に倒れ込むようにして眠りについた。



ーーー



翌朝、日の出と共に目覚め身支度を整える。

まだ人の少ないうちに市場を冷やかし、日が高くなり始めたら組合ギルドへ向かう。

王都へ来て僅か数日、すでにこの一連の流れがギンジにとってルーティーンとなってしまっていた。


ともあれ、組合ギルドに入りアンナへと挨拶し完了報告をする。

回復薬ポーション1,000本分と合わせ、1,012,500ウェンを受け取った。



「角の方だが、まだ解体が済んでないんだ。悪いけど、部屋を貸して貰えないか?」

「解体部屋ですね!今の時間は全部屋空いてますから、遠慮なくどうぞ!」



アンナに連れられて、建物の奥へと案内される。

途中で大柄な男性職員とすれ違うが、かなり重そうな箱を肩に担いで運搬していた。

軽く目礼をして去っていくのを見送りつつ、解体部屋へと入った。



「じゃあ、解体していくか…」



アンナとは、部屋前で別れた。

中は作業台のような物があり、壁には色々な器具が掛けられている。

足元は石造りで、血などの排泄用か溝が掘られて勾配がついている。


収納ストレージから角兎ホーンラビットを取り出して、1羽ずつ解体を始めていく。



「さて、と。まずは角だな」



額の辺りに雄々しくそびえ立つ角、それを糸鋸のような物を使って根本から切り取る。

1本目…と、切り取った物は横に置いてある箱へ詰める。

先程、男性職員が運搬していた大きさと同じ物だ。



「えっと…頭を落として、腹を捌いて…皮を剥ぐ」



次は鉈のような物を使い、勢いよく首を落とす。

絶命している為に血が噴き出す事は無いが、それでも鉈の衝撃で血が跳ねた。

ギンジの頬に数滴の血が付き、慌てて”浄化クリーン”をかける。


その後、柳葉包丁のような細長いナイフで腹を捌く。

首筋から股間にかけてを切り開き、皮と肉の間に刃をあてる。

この時、皮を傷つけない様にやや肉を残す様に剥ぐ。

熟練の技術が有れば別なのだろうが、ギンジの腕ではこれが精一杯だ。


剥ぎ終わった皮に残った肉は、大きいスプーンの様な器具を使い削り取る。

鞣しに関しては専門外なので、角を入れた箱とはまた別の箱に詰める。

植物に含まれるタンニンが…とか、油と塩を使って…など、父に教わった事は有るが専門的過ぎて不可能だった。

なのでこのまま、革職人へと卸すのがベターだと判断する。


肉の処理は内蔵と骨を取り出して、裏返しにして軽く中を洗う。

その後”浄化クリーン”をかける事によって、肉に残っていた血や汚れがキレイに無くなった。

ナイフで端の方を少し切り取り、口へと放り込む。

新鮮な上に”浄化クリーン”のおかげで、血生臭さも無いからこそ出来ることだ。


そこそこ上手く解体出来た、とギンジが自画自賛したところで脳内にアナウンスが流れる。


『スキル【解体】を習得しました』


その後、全ての角兎ホーンラビットを解体し終える頃。

得たばかりの技能スキルにも関わらず、カンストしてしまった。

5:00 開門

5:30 宿屋で交渉

6:00 市場冷やかし

7:30 組合ギルドへ

8:00 バスに乗る

11:00 べセド村到着

13:00 討伐完了

14:00 べセド村出発

17:00 王都帰還

17:30 宿屋到着

18:00 閉門


一応、1日の流れを分かりやすく書いておきます。


ブクマ及び評価ありがとうございます、励みになります。

まだの方にもポチって頂けるよう、これからも頑張りますm(_ _)m

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