表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/25

能力を再確認しました。

遅くなりました

スマホからの投稿です。


1話から前話までを改稿しました、ストーリーに変更はありませんが追加した場面や表記などが多少あります。

あらすじがわりにでも読み返して頂けると幸いです。

森を抜けると、王都の外門まではすぐだ。

時刻は既に1時を回っており、星や月を除いた明かりは門の側にある篝火だけが目に入る。


大門の正面はアスファルトが敷かれていて、野営をするとしても僅かに離れた所で行わなければならない。

そちらではギンジ同様門限に間に合わなかった組合員や、未だに馬車を使用している商人達がテントを張っている。


ギンジもそちらへと向かい、ややひらけた場所へとテントを張る。



ーーー



テントの中へ入ると、誰憚る事なく大の字に横たわる。

豚頭オークとの邂逅に、リリィの治療。

無理矢理魔力を流され、牙猪ファングボアとの戦闘。

今日は中々ハードな一日だった、と深く息を吐く。



「凄い、疲れた。なにより…っと、そうだ」



そういえばバタバタしてて忘れがちだったが、新たに増えた技能スキルを確認して置かなければ。

【生活魔法】を覚えてまだ数日だが、今日だけでかなりの技能スキルが増えている。

明日からの依頼クエストの為にも、確認しておくのは大事な事だ。



「”能力ステータス”…?………?!”能力ステータス”………んぬぁ?!」



能力ステータスを目にして、首を傾げる。

その後目をゴシゴシと擦って、もう一度見る。

バグったのかと思い、一度消してまた開く。


そこまでやって、ようやく現実を受け入れて…変な声が出た。



ーーー


ギンジ・イチノセ 15歳 ♂ 状態:吸収加速



称号


【新成人】

【魔王に愛された者】



気力:300/300


魔力:148/150


筋力:170


体力:210


知力:150


器用:200



【特殊】


なし


【複合】


なし


【職業】


なし


【技術】


魔術 Ⅰ

体術 Ⅳ

武術 Ⅲ

採術 Ⅰ


【汎用】


採取 Ⅹ

調合 Ⅱ

魔力操作 Ⅹ

気力操作 Ⅰ

夜目 Ⅸ

観察眼 Ⅴ

魔力感知 Ⅴ

気力感知 Ⅴ

鑑定 Ⅰ

索敵 Ⅱ


【隠蔽】

能動使用

経験採取



賞罰:なし


ーーー



まず、能力値が軒並み上がっている。

それだけでも”はぁ?”なのに、さらに覚えの無い技能が増えていて”なぁ?!”となる。


さらに状態がおかしな事になっていて”んなぁ?!”で、変な称号が増えていて”んぬぁ?!”となった。



「………落ち着け。よし、こんな時は素数を数えるといいって父が言ってたな。…素数ってなんだ?」



なんだ?と首を傾げているうちに、少しだけ冷静になる。

意図した事では無かったが、ギンジの父の言葉はどうやら役に立ったようだ。



「とりあえず、吸収加速。なんでこうなったかはわからんが、技能スキルが急速に成長したのはこれのせいか」



技能スキルというのは、経験値を魂に貯め込む事で形になるもの。

その”経験”というものが何を基準としているかは、はっきりとわかっていないのだが。


おそらく、その”行為”における発生した”エネルギー”が経験値ではないかと推測されている。

例を上げれば…剣を振った時に出来る空気との摩擦熱や、魔獣を切った時に魔獣から失われていく生命エネルギーなど。

採取の時も、草木の生命エネルギーを魂へと取り込んでいく。


はっきりとはそうだ、と言えないが…そのエネルギーの吸収を加速しているのだとしたら今夜の出来事にも説明がつく。



「後は…【魔王に愛された者】?何だこれ、魔王なんて存在すら初めて聞いたけど」



ギンジは知る由もないが、最上位の技能スキルに【魔王】と言うものがある。

特殊技能と呼ばれ、他には【国王】や【勇者】…さらには【賢者】などもこれにあたる。

これらは技能スキル=役職にもなっており、世界に僅か数人しかいないレア技能スキルだ。



「で、その魔王とどこで会ったのやら…」



真っ先に頭に浮かんだのは、先程出会ったリリィだった。

まさかな…と思いながらも、もしかしてと考え込む。


逆に一番恐怖を感じた人、と考えると名前も知らない修道女シスターであるのだが。


そっちの可能性も考えて、少し顔を青くさせるギンジであった。



「あとは知らない技能スキル…採術?」



いつの間にか採取がⅩになってる事から、おそらく採取の上位派生なのだろうが。

一体いつ上がったのか、最後確認したときでまだⅧだったと思うのだが。

等と逡巡してみるも、ギンジに見当がつくはずも無い。


何故ならば、気を失っているときなのだから。


魔力操作のレベルがⅩになった時、手に入った能動使用。

僅かに薄れゆく意識の中で、無意識的に作動させた。

その時”視界に映って”いた、森に生えていた茸。


ソレを”採取”していたのだ。


いつまで悩んでいても答えが出ない事に気付き、ギンジは考える事を止めた。



というよりも寝た。



4時間意識を失っていたとはいえ、休息の睡眠は必要だ。

疲れが溜まっていたギンジは、それこそ気絶するかの様にその場へと倒れ込んだ。

ブクマ及び評価、ありがとうございます。

励みにさせていただきますので、まだの方はポチっとお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ