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13/25

スキルが増えました。

遅くなりました。

スマホからの投稿


18/7/19改稿

主人公の名前を少し変更

「………ぅん?」



しばらくして目を覚ましたギンジ、辺りを見渡すと素早く現状を把握する。



「どうやら、あのまま気を失ってたようだな。…あれ、リリィは?」



先ほど治療を行った、リリィの姿が見当たらない。

もう一度辺りを見渡してみるが、焚火の光が映し出す範囲にはギンジ以外の姿は見当たらない。



「気絶してる間に帰ったのかな?だとしたら随分と素っ気ない…」



ボックス”の上に、そのままになっている皿とコップ。

それらを”収納ストレージ”にしまおうと手に取ると、一枚の紙が挟まっていた。


その紙はリリィが残した物らしく、ひらりと落ちた紙を手に取り内容を読む。


『すまんが急用が出来た、挨拶もせずに帰る無礼を許してくれ。ギン坊が望んでた魔術は使える様にしといたからの、もう一つの方は今度会えた時にでも…の。では、また会える日を楽しみにしておる』


手紙を読み終えたギンジは、もう一つの方?と頭を傾げる。

そう言えば純潔がどうのという事を言っていたが、あれは冗談だった筈…まぁ、どちらにしてもギンジに小児愛の趣味は無いのでそれを受けるつもりも無いのだが。



「まぁ、帰れる程に回復したのなら良かったよ。それにしても、手紙でも冗談を言うなんてよっぽどそのネタが気に入ってるんだな。しかしいくら成人してても、残念ながらリリィの見た目じゃあ欲情出来ないなぁ」



本人が居ないとなると、割りと失礼な事でも言えてしまうギンジであった。



ーーー



皿やコップなどを”浄化クリーン”で綺麗にし、”収納ストレージ”に仕舞い込んだ後”時計ウォッチ”で時間を確認した。

時刻は0時を超えた所、とっくに王都の外門は閉まっている時間だ。



「4時間以上気絶してたのか…どうしよう、今日は野宿か」



もう宿代は払っているのに勿体無いな…などと考えながら、焚火を”飲水ウォーター”で消していく。


夜の森は”魔獣”が活動的だ。

火を恐れて近寄らない”魔獣”ばかりなら良いが、まれに灯りに寄せられて近づいてくる”魔獣”も居る。

ならばギンジが取るべき行動は、速やかに森からの脱出を図り王都近くの見晴らしの良い平原へと移動する事だ。


外門の傍まで行けば見張りの兵も居るし、気を張らずに休む事が出来る様になる。

火を消して少し、暗闇に目が慣れてきたところで”地図マップ”と僅かな月明かりを頼りに森の中を歩き始める。



「王都の方角は…こっちか」



視界が悪い森の中を慎重に歩き始める、時折月明かりも差さない程に鬱蒼と木々が生えているところがあった。



「どうしようかな、真っ直ぐ進むのが一番の近道だけど…」



この先は1m先も見えない程の闇に覆われている、どうしたものかと目の前を見つめながら逡巡していると。


『スキル【夜目】を習得しました』


闇に包まれていた筈の前方が、少し明るく見え始めた。

更新が出来なかったこの2ヶ月の間にも、ブクマが増えていて感謝の気持ちでいっぱいです。


1話あたりの内容は少なくなりますが、出来る限り更新頻度を増やしていこうと思います。

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