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スフィア先生とリリー先生

騎士学園に入学して二日目です。

昨日とは異なる楽しみがあり、朝からわくわくが止まりません!


何故なら友達が出来たし、これからも友達が増えたら良いなーと思っているからです!

今日はどんな学園生活を送れるかな?楽しみです!


昨日と同じ道を歩き、騎士学園の敷地に入ろうとすると、

生徒が集まっていてなんだか賑わっていました。


『なにかやっているのかな?』


近づいてみると、刃がぶつかり合う音が聞こえてきました。

敷地の中を観たら青髪の女性と長くて真っ直ぐな黄色髪の女性が戦っていました。


一人はスフィア先生でもう一人はリリー先生ですかね?


『さすがだな、リリー』

『フフッ、スフィアもね』


言葉を交わした瞬間に二人が飛び出して槍と剣が再びぶつかり合いました。

二人とも物凄く動きが速く、私達では付いていけない速さです。

それにしても何で戦っているのかな?すると、小さな白髪の妖精が二人に声を掛けていました。


『二人ともーそろそろ終わりにしないのー?』


動きが止まり、みんなが観ている事に気がついて辞めました。


『む、そろそろ授業時間か。知らせてくれてありがとう、フワリ』

『あら?みんな観ていたのね。ごめんなさい、学園に入れなかったわよね』


先生達が生徒に挨拶を交わし、みんなが学園に向かっていると会話を始めました。


『二人共、準備運動の領域を超えているのー』

『生徒に槍術を教えるからにはこれぐらいの準備運動をしないとな』

『うん!私達がしっかりしてないと生徒に剣術を教えられないわ』


多分みんな思っているかな?『今のが準備運動なの!?』と。



今日の授業は隣のクラスと合同し、敷地で素振りをしています。

リリー先生とスフィア先生、それから妖精のフワリちゃんが付き添いで生徒の素振りを観ています。


この町で妖精を観たことがなかった私はリリー先生に先ほど、

『何処で妖精と出逢ったんですか?』と尋ねてみたら『旅先で出逢ったのよ』と言ってました。


やはり、リリー先生は騎士になる前に旅人をしていたみたいです。

色々と凄い女性だなと思っていると指導が入りました。


『レイナ!姿勢が悪いぞ!』

『えっ?』


スフィア先生が私の元に近付き、背後に密着してきました。凄く近い!


『え、スフィア先生?』

『レイナは槍術に問題ないが、姿勢が悪いから軸がぶれてしまっている』


そう言いながら私の腕や太もも、腰あたりを触り始めました。

なんだか・・・緊張する・・・。


どうやら姿勢を正しくする為に微調整をしているみたいです。

最後は背中を指でなぞられたから変な声を出してしまいました。


『ひゃあん!?』

『後はリラックスをする事だ、ほら一度攻撃をしてみな』

『はいっ!』


一度槍を振ってみたら攻撃がしやすくなり、速さも上がりました。


『す、凄い・・・』


スフィア先生の顔を見ると微笑んでいて、優しく声を掛けてくれました。


『この調子で頑張ってね』

『はいっ!ありがとうございます!』


本当にスフィア先生って凄いな・・・。そんな事を考えながら素振りをしていると、

紫色の髪をしているクラスメイトのハルちゃんがリリー先生に指導されていました。


『ハルちゃん、ここはこうして・・・』

『リリー先生から良い香りが・・・』


物凄く密着されていたので、ハルちゃんの顔が真っ赤になっていました。

確かにあんなに美人な女性が密着してきたら、同性でも緊張してしまいます。


スフィア先生も美人ですがリリー先生とは違い、

凛としている人ですのでこれはこれで緊張してしまいます。

カッコ良い女性も憧れるし美人な女性も憧れますね!


今日の授業が終わり、

ローラと仲良く話をしている時にハルちゃんが私達の元に来て相談をして来ました。


『私、リリー先生にお礼をしたくて・・・、どうすればリリー先生が喜んでくれるかな?』


えーと、リリー先生は何が好きなんだろう?

ちょっとだけ返答に困ると、ローラがアドバイスをしていました。


『クッキーをあげるのはどうかしら?値段もお手軽だし喜んでくれると思うわ』

『うん、そうしてみる!』


ハルちゃんが笑顔でお礼をして、

クッキーを買うために急いで教室から出て帰りました。


リリー先生に喜んで貰えるといいね。頑張ってハルちゃん!!

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