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喫茶店に行こう!

実戦が終わって教室に戻り、本日の授業は終了しました。

それぞれが教室から出ていたので私も帰ろうとした所、

ローラに声を掛けられて振り向きました。


『ねぇーレイナ。この後、暇かしら?』

『え?うん、暇だよ』


私がそう答えるとローラは遠慮がちに話をしました。


『その・・・良ければ一緒に騎士学園の近くにある喫茶店に行かないかしら?

紅茶が美味しくて有名なんですって・・・』


私は断る理由がないので二つ返事で答えました。


『うん!気になるから行きたいな!』

『本当!嬉しいわ、ありがとう!!』


こうして、ローラと二人で喫茶店に向かって入りました。

学園から出て数分で着いたから本当に近かったです。


『おー、おしゃれな喫茶店だね!』

『ええ、そうですわね』


お店の中を見渡すと壁には風景の絵画が飾っていたり、アンティークな家具が置いてあります。

テーブルやカウンター席は全て木材で出来ており、とても落ち着けるような場所でした。


私とローラは女性の店員さんに奥のテーブル席に案内されて座り、メニューを開いて見ました。

飲みたい物が決まるとローラが注文してくれました。


『アッサムとディンブラをお願いしますわ』

『はい、少しお待ちくださいね』


ふふふー楽しみだなー。早く届かないかなー?

待っている間はローラと騎士になりたいと思った切っ掛けの話をしたり、紅茶の話をしました。


ローラはとても紅茶に詳しく、

話をしている時は凄い笑顔で楽しそうに話していました。

ローラの笑顔を見ると私もなんだが嬉しくなります。


まだ出逢って数時間しか経っていませんが意気投合しました。

すると、待っていた紅茶がようやく届いたので早速飲んでみました。


『おー!アッサムってこんなに美味しいんだね!』

『美味しいでしょう?渋みや癖がなくて甘いから飲みやすい紅茶だわ』

『うん!普段紅茶はあまり飲まないけど、これは好きになったね!』

『フフッ、喜んでくれて良かったわ』


喫茶店で満喫した私達は銅貨を払ってお店を出ました。

ここのお店は入り口付近に少しだけ階段があるから踏み外さないように気を付けていましたが、

転びそうになってしまいました。


『きゃあっ!?』

『レイナ!!』


ローラが私の声に気がついて振り向き、

支えようとしたせいで私はローラの上に乗っかってしまいました。

そう、そのまま倒れてしまったのです。


『ご、ごめんね、大丈夫!?』


私は急いで謝りました。

起き上がろうとするとローラの胸に触ってしまいました。

あ、意外と胸が大き・・・いえ、何でもないです。


ローラは怪我をする事はなかったけど、少しだけ恥ずかしそうにしていた。


『あの・・・胸に手が当たっていますわ』

『えーと・・・ごめんね』

『まぁ、いいわ。女の子同士だから問題はないわ』


ちょっとだけ気まずかったですが私達は起き上がり、

制服に付いた砂をホロってあげました。

うん、なんとか綺麗になりました。


ちょっとだけハプニングがあったけど、

その後もローラと仲良くお出掛けして外が暗くなるまで遊びました。


『レイナ。今日は楽しかったわ、ありがとう』

『うん、私も楽しかったよ!』


別れ際になり、ローラが少しだけ気恥ずかしいそうに制服のスカートの裾を掴んで言いました。


『あの・・・レイナ』

『どうしたの?』

『その・・・良ければまた二人でお出掛けをしないかしら・・・?』


当然、断る理由がないから答えました。


『うん!また一緒にお出掛けしようね!』


騎士学園に入学した初日、友達が出来ました。

これからよろしくね、ローラ!!

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