高校ヤンキー列伝 ともこちゃんとの恋 番外編
晴れて
ともこちゃんと
お付き合い させていただけた私
ある日のデートの様子でございます
ともこちゃんとの恋
番外編でございます
高校1年の二学期
ある秋晴れの日曜日
ともこちゃんとの
ルンルンデート
でございます
親父の車は
鍵を隠され
自分の単車は
マフラーの根元
エキパイの部分が腐食して
オイル漏れがひどく
後ろに彼女
乗せれる状態ではなく
仕方なしに
電車でおデート
と 相成りました
私と ともこちゃん
私達の街から
特急電車で30分ほどの
とある大都会に
行こう
と 言う事になりまして
ともこちゃんからのお願いがございました
あのね
ケンちゃん
せっかくやからね
ちょっと
お洒落して行けへん?
はい?
おサレ?
俺 いつもおサレやろ?
ちゃうやん
ケンちゃん
いっつも皮ジャンに
ジーパンやん
それはそれで
カッコええし
似合とるよ
けどたまには
大人っぽくね・・・
ジーパン以外に
迷彩パンツも履くで?
だから違うってば
なんかね
もっとお洒落に・・・
うんうん
わかってるって
大人のおサレやね
やっぱ・・・スーツ?
持ってるん?
スーツ
先輩にもろうたのがあるよ
・・・先輩って?
あの・・・
山口組の人?
ちゃうがな
あの人は
兄貴分
先輩とちゃうよ
よかった
ヤクザみたいなスーツ
いやよ
う・・・
イヤなんや・・・
え?
ヤクザみたいなん?
どうかな・・・
違うと言えば違うし
ヤクザと言えばヤクザかもやし・・・
どんなん?
もしかして・・・ダブル?
う うん
もろ・・・ダブル
・・・色は?
もしかして黒?
う うん・・・
黒に白いピンストライプ・・・
いやだ~
ヤクザやん~
それに
派手派手カッターに
バラの花柄のネクタイとかしたら
モロ そっちの人・・・
うっ・・・
持ってるカッター
真っ赤なピンホールカラー
ネクタイ・・・
花柄とは違うけど・・・
登り龍の絵柄・・・
大丈夫かな?
いやや~
絶対いやや~
一緒に歩きたくない~
よっしゃ
わかった
ともちゃんの為や
なんとかする
まかせてや
いや・・・
あんまり
まかせたくないかな・・・
大丈夫
絶対大丈夫
安心してな
明日の日曜日
10時に駅でな
期待しといて
大人のおサレな
う・・・うん
期待しないで待ってるね・・・
さて翌日
私の服装を見まして ともこちゃん
うわ~
ケンちゃん
見違えたよ
カッコいいよ
いいブレザーやん
紺色に金ボタンがお洒落
そうやろ?
ええやろ?
どうしたん?これ
まさか・・・
今日のために・・・
盗んだ・・・?
違うやん
そんなんせんって
トシ坊に借りてん
勝手に
勝手にって・・・
あいつの家
俺 出入り自由やから
借りにいったけど
おらんかってん
ちゃんと後で電話しときね
でも よく着れたね
トシ坊君って かなり痩せてない?
うん
実はボタン止まらんし
肩めっちゃパツパツやねん
でもなかなかいいよ
白のボタンダウンは?
あ これはカツヒコの
また勝手に借りたん?
いや
これは盗んだ
盗んだって・・・
いやな
借りてんけどな
めっちゃ着心地ええから
もう返さんねん
俺のにすんねんよ
・・・せめて もらったって言ってね
スラックスもいいやん
チャコールグレーで
これは?
のりかずの
盗んだん・・・?
いや
これは返す
なんか
いつまでも履いてたら
ドーテー移りそうやから
いいやん
移ったら
ちょっと安心やわ
でも・・・
全部借り物やね
いや
パンツは自分のやで
ほら いつも履いてる
例の黒いトランクス
あと その中身も自分のやで
ほら いつも触ってるあれ
いや~
変な事言わんの~
エッチ~
楽しい二人だけの日曜日
幸せな時間は始まったばかり
これから
電車で 仲良くお出かけ
と相成るわけであります
さてさて
私は
紺のブレザー
ともこちゃんは
淡いピンクのワンピース
二人とも
お洒落しまして
特急電車で30分の
大都会に出てまいりました
ともちゃん
どこ行く? ウィンドウショッピングとか?
映画とか?
う~ん そうやね
私ね
水族館行きたいな
水族館?
って言うと・・・
あの 例の
タコやヒラメが舞い踊ってるとこ?
うん そう
乙姫様が
玉手箱くれるって
有名なとこ?
さぁ それは・・・
くれるかな・・・?
急に年取るねんで
嫌やろ?
ケンちゃん
水族館
きらいなん?
いやいや・・・
大好き
お魚 好きやねん
(食べるのは・・・)
じゃ行こう
水族館
う うん・・・
楽しみやわ~
タコやヒラメ
マグロにブリも
あと・・・サンマかな
(今の季節
脂 のってるし・・・)
実は私
水族館って
決して嫌い
という事はございませんが
積極的に行くのは・・・
どうかな?
っていうくらいの
好きさ加減なんです
だいたいですね
ウィンドウショッピングや映画なら
駅周辺で
事が済む訳です
駅周辺から
離れず
遊べます
しかしですね
水族館・・・
かなり
外れになるんです
当然
港の近く
駅から
離れるんです
かなり
私 ある理由から
あまり 駅から
離れたくは
ないんです
その理由とは
実は
何あろう
駅裏に
ラブホ街 あるんです
本日の最終到達地点
駅裏に定めておりました私
としましては
水族館は 痛い
あまりに
想定外
しかしですね
ここで
彼女の機嫌 損ねてしまいますと
最終目標地点
単に
物理的距離が
遠退くばかりか
心理的 気持ち的にまで遠退いてしまいます
そうなると
完全に私の負け となってしまいます
デートの最初から
既に 心理戦の様相を呈してきておるわけでございます
負けるなケンタ
何とか
事を成し遂げろ
と 自分を奮い立たせる
私でありました
もちろん
彼女とは
今まで 何度となく
そのような行為
経験済み
な訳ですが
やはり まだまだ
青い 15才カップルですから
じゃ ラブホ行こか
うん
いつものホテルでいいよね
そうやね
今日は
休ませへんで
いひひひひ
いやん エッチ
うふふふふ
頑張ってね
何回 してくれるん?
ドリンク飲んだしな
最低3回はいくで
上にも 乗ってな
えへへへへ
後ろからもね
おほほほほ
などのような
中年不倫カップルばりの会話
無理なわけです
さてさて
とりあえず
電車 地下鉄
乗り継ぎまして
水族館到着
でございます
ここでビックリ
入場券の
お高いこと
お高いこと
えっ?
ひ ひとり・・・
○○○円?
うそ・・・
映画の倍以上・・・
あと・・・足りるかな・・・
(私の心の声)
この場合の
あと・・・
とは 当然
駅裏の最終地点の事でございます
大丈夫?
ケンちゃん
顔色悪いよ
大丈夫大丈夫
楽しそうやね
あはははは
(昼飯はどっかでおにぎり買うしかないな)
そんなこんなで
水族館デート
始まりでございます
わぁ
ケンちゃん 見て見て
クラゲいっぱい
きれいやね~
うん きれいやね
(クラゲと言えば酢の物かな)
わぁ~
近海の魚達やて~
かわいい~
うん かわいいね
(うん うまそうやね)
あ イワシの群れ
キラキラ光ってすご~い
うん キラキラやね
(網漁で一網打尽やな)
あ~
ペンギンさんや~
かわいいね~
うん ペンギンさんやね
(ペンギンって食えるんかな?)
わ~い
ラッコさん
めっちゃかわいい~
めっちゃかわいいよね
(ペンギンよりは肉多いな 食いであるよな)
わ~ あなご~
なんか怖~い
うん 怖いね
(天ぷらで決まりやな)
キャー 見て見て
フグいるよ
面白い~
うん フグいるね
(フグ鍋で一杯か)
なんか・・・
ケンちゃん
感動少ないよ
いやいや
感動しまくりやで
なぜか腹も減ってきたし
そう?
あ そうや
お土産コーナー行こ
お お土産・・・
うん・・・行こう
あのさ
記念にね
何か ペアで買お
・・・・・・
・・・よっしゃ
もうあきらめた
ペアね
わかった
何か記念になるの
買ったげるね
あきらめたって?
何?
なんでもない
何かいいの
あるかな?
何か買ったら
お昼食べよ
確か
外にレストラン
あったやろ?
ケンちゃん
あのね
ペアのお土産ね
安いキーホルダーでいいよ
でね
お昼は
私がご馳走したげる
え?
別にええで
俺 払うで
大丈夫
ケンちゃんの考えてる事
み~んな わかってるよ
私がお昼出すのが
どうしても嫌やったら
おにぎり買って
ホテルで食べよ ねっ
ともちゃん・・・
ありがと
でもな
ええよ
レストランでおいしい物 食べよ
俺出すから大丈夫
俺な
そんな ともちゃんが
大好きやねん
ありがとうな
私も
ケンちゃんの
そんなとこ 好き
そんな二人が
水族館で
いつまでも心に残る
二人だけの記念の品
買いまして
仲良く手を繋いで
街に消えて行きました
どこか
小綺麗なレストランで
おいしく食事を楽しんだのか
おにぎりを買って
二人だけになれる
素敵な空間に
入って行ったのか
詮索はやめておきましょう
後は
二人だけの時間
二人だけの
幸せなひととき
そう信じて
いつまでもいつまでも
この幸せな時間が
続く事を
祈って
ともこちゃんとの恋
番外編 完
であります
高校ヤンキー列伝
まだまだ
続きます
おバカヤンキー達
暴走族を結成したり
街で抗争繰り広げたり
喧嘩あり恋ありのお話し
これからもよろしくお願いいたします




