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津山中剣道部  作者: 山田玻奈子
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津山中剣道部

まだまだ暑さが残る日が続き、蝉の鳴き声にイライラしながら 朝比奈蒼空あさひな そらは重い防具袋を担いで学校へ行く。ショートカットが汗で濡れる。ほんま、重いわー。と思い、前を見ると竹刀袋を担いだ男子がいた。

「おはよう。廣田」

「あぁ、朝比奈か」

同じ剣道部の廣田義輝ひろた よしきと校門前で会う。

「早いな。もう俺らが最上級生やで」

そうや、つい2日前近畿大会やったんや。津山中は男女共近畿出場、県3位。小学から剣道しとったんは確か前男子キャプテンと現男女キャプテン、あと1年生2人の22人中5人。結構すごいんちゃう?って思うあかんあかん、慢心。

「先輩ら、強かったもんなー」

そんな言ってるうちに道場についた。ウチの道場は柔道部と隣接しとって見た目もかなりボロい。


道場に入ると背の高いベリーショートの女の子がいる。

小雪こゆきちゃんおはよう」

「うっわ!早!伊藤、もう着替えとんけ」

廣田と声がちょっとハモった。

「早う着替えて稽古せなあかんやん!」

さすが、キャプテンと廣田。

はーいとあたしは言って部室へ入った。

道着に着替えて小手と面を置くともうみんな来て雑巾がけをしていた。おはようございますと、日歌にちか由衣夏ゆいかが声を合わせて挨拶した。


しばらくして、 キィと戸が開いた。

「なっちゃん遅いー!」

怒り気味の小雪ちゃん。

坂本夏希さかもと なつき、なっちゃんはあたしらと同じ2年。肩くらいの長さの髪にちょっと寝癖。

「ごめんー。寝坊したねん!」

早くしてよー?はいはーいと、苦笑してなっちゃんは部室へ入って、それからあたしは雑巾を持った。


全員揃うとキャプテン、安積あづみの掛け声で体操が始まった。慣れてないせいか声が震えている。あたしも気合い入れていかなな!そう思ってあたしは竹刀を握った。

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