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プロローグ
しばらくの間、散歩をしていると男の人の声がしてくる。
「あのう、もしかして、この学校の入学する生徒ですか?」
男の質問に対して、僕は「はい」と答えた。
「申し遅れました。私はここの校長をやっている佐賀紀彦と言います。」
僕も自己紹介をした。
「僕は、山崎龍一で、父と母はここの卒業生です。」
佐賀は「ここの卒業生」と言う言葉に反応したみたいで。
「龍一くん、父と母の名前を教えていただけません。」
「父は山崎忍で、母は山崎直子です。」
僕は言い終わると30分が経ち、アナウンスが鳴り響く。
「お前を立派に泥棒として育てるからな。」と廊下に出る前にそう言われた。