第27話 次はコラボ!?
「お疲れ様ひろく~ん」
配信を切った瞬間莉乃姉さんが僕に抱き着いてきた。
いつも思うんだけど、普通の姉弟ってこんな風にスキンシップをするものなのだろうか?
個人的にはしないと思うんだけど、まあこうされるのは全然不快じゃないから良いか。
「ありがとう莉乃姉さん。今日の配信はどうだったかな? うまくできたと自分では思うんだけど」
「凄く良かったよ。だってかなりコメントも流れてたし、同接も多かったしね。他にもスーパーチャットもかなり来てたんじゃないの?」
「まあ、うん。皆赤スパとか投げてくれてたから結構な金額もらえたんじゃないの?」
パソコンに表示されている金額は七桁だったから、相当な金額を貰っていることになる。
つい最近まで普通の高校生だった僕にこの大金はどうすればいいのか迷うってしまうまである。
というか、ここまでスーパーチャットを送って生活面が大丈夫なのかと不安になってしまう。
大丈夫なのかな……
でも、それだけのお金を支払ってまで応援する価値があると思われてると思うと嬉しくなる。
スーパーチャットやメンバーシップのお金はいつかリスナーのみんなに還元できるようにしたい。
「そうだね。だから、みんなからもらったお金を還元できるようにこれからの配信も頑張ろうと思う」
「いいね! そういえば、私のVtuberの知り合いで今度ひろくんとコラボしたいって子がいるんだけどいいかな?」
「どんな人かは追いいておくとして、莉乃姉さんは仲が良いの?」
「結構いいね! いい人だしおっとりしてて優しい人だよ」
莉乃姉さんはそう言ってにこやかに微笑む。
この人がこういうのなら悪い人ではないのだろう。
ならば、僕が断る理由なんて一つもない。
「わかった。今度コラボの日程とか話したいから架け橋になってくれる?」
「もちろんだよ! そう言うのはお姉ちゃんに任せておいてよね!」
莉乃姉さん張り切ってスマホを取り出して連絡を取り始めていた。
僕はいつものように聖奈に夕食を作りに向かう。
聖奈には学校での事を話していないし、これからも隠し通す方針で行こうと思う。
変な心配をかけたくないのもあるし、聖奈にこのことを言ったら犯人をぶん殴りに行きかねない。
「聖奈って昔から虐めとかそう言うの大っ嫌いだったからな。まさか、僕がそんな目に遭っているなんて想像もしてないだろうけどさ」
聖奈は小学生の頃から虐めとか集団で誰かを虐める人間が大っ嫌いだった。
見つけるたびに虐めをしている奴らを殴っていたくらいだ。
昔の聖奈に助けられたって言う人はそれなりの数いると思う。
「ま、そんなことは一旦置いといて。コラボすることになりそうな人がどんな人なのか。どんな配信内容にするかを考えないといけないな」
僕はそんなことを考えながら聖奈の家に向かうのだった。
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