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Vtuberの姉が配信切り忘れた結果、失恋弟としてトレンド入りした僕もVtuberになることになった  作者: 夜空 叶ト


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第19話 聖奈の本音

「もちろん、幼馴染としてだよ。変な勘違いはしないでね」


「あ、ああ。そうだよね。ごめん。変な勘違いしそうになった」


「へぇ~ちなみにどんな勘違いしたの?」


 聖奈は首を傾げて意地の悪い表情を浮かべて笑っている。

 体調がそこまで良くないのに、ドキドキさせてくるなんて酷い。

 でも、そんな彼女も嫌いじゃない。

 この借りは今度改めて返さないといけないな。

 というか、こんなに世話してもらったら仕事に支障をきたすんじゃあ?


「どんな勘違いでもいいでしょ。それよりも仕事の方は大丈夫なの? 結構迷惑をかけてる気がするんだけど」


「全く、浩人はそんな事ばっかり気にしてるみたいだけど……気にしなくてもいいんだからね。私は自分の仕事がやばいならしっかりそう言うし、体調が悪くなりそうならちゃんと言うし。どこぞの誰かさんと違ってね」


 聖奈はそう言いながら僕のことを睨んでくる。

 確かに、体調が悪いのを隠してこんなことになったから何の言い訳もできない。

 素直にごめんなさいするしかなかった。


「ごめんなさい」


「いいよ。でも、今度からは体調が悪そうならちゃんと言ってよね。また道端で倒れてるのを見るとか嫌だからね」


「はい。その節は本当にご迷惑をおかけしました」


 僕だって、もう二度と道端でぶっ倒れる経験なんてしたくない。

 倒れた時結構痛かったし、体はかなりしんどかったしね。


「別にいいよ。でも、もう心配かけさせないでね。死んじゃったかと思って本当に心配しちゃったんだから」


「本当にごめん。もうあんなことにがならないように気を付けるよ。ちゃんとヤバかったら連絡する」


「その時は私がご飯を作りに行ってあげるよ」


「それは楽しみだな」


 そんな話をしているうちに僕は聖奈の作ってくれたおかゆを全部食べた。

 凄くおいしくて、感動した。

 出来ることなら、普段から料理をしてくれればいいなと思う僕がいつつ、そうなったら聖奈と会う機会が減ると悲しくなる僕もいる。

 凄く複雑な心境だった。


 ◇


「ごちそうさまでした」


「お粗末様でした。美味しかった?」


「感動するくらいおいしかったよ。ありがとね。莉乃姉さんの夕飯も悪いんだけどお願いできる?」


「任せといてよ! 莉乃さんとは話したい事もあったし、ちょうどいいからさ。浩人は気にしないでゆっくりしててね。帰りは莉乃さんに送ってもらうから」


 聖奈はとびっきりの笑顔を見せて部屋を後にした。

 莉乃姉さんの夕飯のことも聖奈がやってくれると聞いて安心した僕は再びベッドの上に横になって目を瞑る。

 今日はゆっくり休んで明日すぐに動けるようにしないとな。


 ◇


「ふぅ。ちゃんとできたかな? 私」


「ひろくんの様子はどうだった? 聖奈ちゃん」


「さっきよりは顔色もだいぶ良くなってました。莉乃さん帰りは浩人を送って行ってあげてくださいね」


「それはもちろんだよ。それよりもひろくんをここまで運んでもらっちゃってごめんね。重かったでしょ」


 莉乃さんは優しく私にそう声をかけてくれる。

 私と浩人が幼馴染であるように私と莉乃さんも幼馴染みたいなものなのだ。

 まあ、幼馴染と言うよりかは頼れるお姉さんという感じなのだけど。


「全然大丈夫ですよ。びっくりはしましたけど」


「まあ、そりゃあそうだよね~私だって道端で人が倒れてたらびっくりするもん」


「ですよね。っと、じゃあ夕飯作りますね」


「お願いします!」


 莉乃さんと短く会話をして私はキッチンに向かう。

 実は、浩人と結婚した過ぎて料理の勉強をしたりしているのだ。

 部屋の片づけはしてないけど……


「聖奈ちゃんイラストの調子はどう? 最近もいっぱい仕事は来てるんでしょ?」


「はい。浩人や莉乃さん以外にもいくつかイラストは描いてますよ。そこまで忙しいってわけでもないですけど、暇でもない感じです」


「でも、生活に困らないくらいには稼げてるんでしょ?」


「莉乃さんほどじゃないですけどそれなりには」


 私も一応プロのイラストレーターとして活動している。

 高校生だけど、それなりに貯金はある。

 だけど、超人気Vtuberの莉乃さんには遠く及ばない。

 というか、この人グッズとかも結構出してるしかなり貯金があるんじゃないかな。


「ひろくんのイラスト描いてくれてありがとね」


「いえいえ。私が描きたかっただけですから」


「やっぱり聖奈ちゃんはひろくんの事好きでしょ?」


「……絶対に本人には言わないでくださいよ?」


 浩人には幼馴染として好きって言ったけど、本当は違う。

 私は浩人のことを異性として好きなんだ。

 昔からずっと私に優しくて、ずっと面倒を見てくれて。

 一緒にいると落ち着く。


「言わない言わない。でも、速めに言わないとまた取られちゃうかもよ?」


「むぅ~確かにそうですね」


 実際問題、浩人はこの前まで他の女の子と付き合ってたわけだし。

 鈍感だけど、押しには弱い気がするからなぁ~

 私だって結構アピールしてると思うんだけど。


「あんまり口出しはしないけど、私としては聖奈ちゃんがひろくんと付き合ってくれたら嬉しいな~」


「……頑張ります」


 直接的な告白とかはあんまりしたくない。

 告白されたいと思うし、何よりも告白して今の関係性にひびをいれるのが怖い。

 もし、拒絶されたらどうしようって不安で仕方ないんだ。


「うん! 頑張って!」


「はい。ありがとうございます」


 私たちは女子特有の恋バナをして夕飯の時間を過ごした。

 莉乃さんは相変わらず恋人ができる気配が無くて少し安心した。

 変な話、どうしても莉乃さんに恋人ができるイメージができない。

 ずっとブラコンのままの印象が抜けないな。


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