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Vtuberの姉が配信切り忘れた結果、失恋弟としてトレンド入りした僕もVtuberになることになった  作者: 夜空 叶ト


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第11話 応援してくれるギャル

「ひろくん次は歌枠とかに挑戦してみない? 声が良いから結構人気出ると思うんだけど」


「歌枠ってどんな風にやればいいの? 莉乃姉さんもたまにやってたよね?」


「うん。といっても歌枠だけなら環境は整ってるから後は音源を引っ張ってくれば簡単にできるよ。なんなら今から教えようか?」


「じゃあ、お願いしようかな」


 莉乃姉さんは丁寧に音源の引っ張り方や歌枠の配信の進め方などを凄く丁寧に教えてくれた。

 教えてもらったことを忘れないためにも次の配信の内容は歌枠にしよう。

 好きな歌とかを数曲選んで置いて、後はコメントに流れてきた歌えそうなやつを歌ってみることにしようかな。

 明日は学校があるから早めに寝ないとな。


「最近忙しいけど、なんだか充実してていいな」


 自分のしている活動を多くの人が見て、応援してくれている。

 そのことが嬉しいし、もっと頑張ろうと思える。


「よしっ、寝よう。おやすみ世界」


 掛け布団を被って目を瞑る。

 配信で疲れていたこともあってすぐに眠りにつくことができた。


 ◇


「お前、最近Vtuberとか見てるか?」


「いきなり何さ」


 学校にて、いつものごとく淡々と時間が過ぎるのを待っていた僕に話しかけてきた男子生徒。

 このクラスになってから何かと話しかけてきてくれる男子生徒、小田おだ りくだ。

 丸いメガネがチャームポイントで身長は平均よりやや低め。

 黒い髪は整えてあらずボサボサで目からはあまり生気を感じない。

 それは、目の下に刻まれた深いクマのせいかもしれない。


「いや、最近Vtuberにハマってさ。語れる同士を探してたんだよ」


「へぇ~推してるVtuberとかいるのか?」


「ああ! 一目見て好きになったVtuberがいるんだよ! しかも、最近その人の弟がVtuberとしてデビューして今めちゃくちゃ熱いんだよ!」


「……へぇ~」


「弟としてデビュー」と聞いただけで誰なのか理解できてしまう。

 つまり、小田の推しは僕の姉である莉乃姉さんもとい甘雲このりという事なのだろう。

 なんか、凄く複雑な気分だぞ。

 知り合いが自分の姉を推してるとかどういう展開だよ。

 まあ、莉乃姉さんほど人気があればそういう事態もあり得るんだろうけどさ。

 流石は登録者数五十万人越えの大人気Vtuberと言ったところか。

 僕もそんな風になりたいものだね。


「へぇ~って何だよ! 本当にすごいんだぞ? デビューしてすぐに登録者数は五万人を超えるし、二回目の振り返り配信も大人気だったしな。しかも、初配信でサプライズで甘雲このりが配信に来たんだぞ?」


「そ、そうなんだな」


 面と向かって褒められるとなんだか照れるな。

 でも、目の前にいるのがお前の推しのVtuberの弟としてデビューした甘雲ヒロ本人ですとは言えないしな。


「甘雲このりは凄く可愛くって話も面白いし。とにかく可愛いんだよ! 普段はダウナー系で配信してるんだけど、弟のヒロくんと居るときはすっごく明るくなってそれがまたギャップで可愛いんだよね」


「へぇ~僕も見てみようかな」


「じゃあ、今度感想聞かせてくれよな!」


 小田は満足したような感じで自分の席に戻っていった。

 オタク特有の早口で自分の姉を褒められてなんだか物凄く背中がかゆくなった。

 でも、それと同時に莉乃姉さんが他のみんなに好かれてるような配信者っていう事がわかって嬉しかったな。


「何の話してたの? 天雲くん」


「ん? ああ、藤波ふじなみさんか。いや、小田の推しの話を聞いてたんだよ」


「小田君の推し? 誰なの誰なの?」


「Vtuberの甘雲このりさんだって」


 今話しかけてきてくれたのは、同じクラスで小田と僕がアニメや推しの話をしていると会話に入ってきてくれる女の子だ。

 今どきの女の子にしては珍しく僕や小田みたいなオタク気質な人とも分け隔てなく接してくれている。

 金髪をサイドテールで結んでおり、紫色の瞳。

 瞳の色に関してはカラコンを入れていると本人が言っていた。

 ハッキリ言ってギャルという見た目をしている。


「え!? 私もその人見てるよ! ダウナー系ですっごく可愛い人だよね」


「藤波さんも知ってるの?」


「うん! 結構有名な人だよ。最近は弟もデビューしたらしいから更に注目されてるし」


 ギャルでもVtuberを見るんだな~っと思う反面、僕のことも知っていて嬉しいと思う。


「そうなんだ。藤波さんもVtuber見るなんて意外だね」


「そう? 全然見るよ~なんなら最近デビューした甘雲ヒロくん! めちゃくちゃ声が良くていいんだよね~」


「そっか。僕はVtuberとかあんまり見たことが無いんだけど、おすすめの人いる?」


「だったら、やっぱり甘雲このりさんかな。ゲーム配信とかすっごくおもしろいし歌もうまい。ビジュアルも凄く良くて可愛いんだよね。それで言うと最近デビューした弟の甘雲ヒロくんもすっごくおすすめ!」


 ハイテンションで藤波さんはおすすめを教えてくれる。

 今、藤波さんが言ってくれたVtuberは目の前にいる人と目の前にいる人の姉だって知ったらどうなるんだろ?

 いや、言わないんだけどね。

 莉乃姉さんに迷惑はかけられないし。


「わ、わかった。今度見てみるよ」


「うん! できれば感想とか教えてね」


「わかった。おすすめしてくれてありがとうね」


「ううん。おすすめを布教しただけだから」


 藤波さんはにっこり笑ってウインクをして自分の席に戻っていった。

 聖奈とは違うタイプの美少女だと思うし性格も良いから一緒にいて楽しい人だ。

 ああいう風に自分の配信を応援してくれる人がいたり、見てくれてるって言うのは案外嬉しいものだ。


「頑張りますかね」


 背伸びをして気合いを入れる。

 これで放課後まで頑張れそうだった。


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