人影
No8159260785 矢来 善正 14歳
21xx年 7月21日
「ふー」
バイクに乗って周りにゾンビがいない時だけがこの世界で安心出来る。
2000年代には色々な町があったらしいが、今は街なんて何箇所かに集まっているから見かけることなんてない。時々民家が見えるが、もう壁は草に支配され、「家」と言っていいのか分からない程酷い。
「おっ!」
街が見えてきた。ここは「博多」だ。まあ日本で「街」としてちゃんと動いて「いた」のは
下から「那覇」「博多」「関西」「関東」「新潟」
「仙台」「札幌」ぐらいだろう。
何故博多に来ているかというとGMは元々良い家がある「街」か、良い(大きい)家にいると踏んでいるからだ。後者の場合どうしようもないが、前者の場合、街を回って行ったらいるからだ。少しの可能性でもこの世界を終わらせられるなら努力をしたい。
もう博多が近くなってきた。
「ん?」
いやありえない。まさか、、、?
「へぁ?」
!?
やっぱりだ。完全にこっちを振り向いた。
生存者だ。
一年程振りに生存者を見た。前は嫌な形ではあったが。まあ、、、つまりゾンビに噛まれた人が助けを求めにきた、という形だ。「GMを見つけるしかない」
と言ったけれどゾンビ化の副作用かわからないが、とても「キレて」いた。逆ギレとも言えるのか分からないが、なんだか「おかしい」だとか「バイクで動いてるなら薬を持ってて自分の為に隠してる」だとか言っていた。まず薬を持っててもあげるかは本人次第だし、まず持っていない。
まあそんなことはどうでもいいか。
まずはあの人影に近づいてみよう。
あ、、、?え、、、?も、、もしかして、、、?
「生存者、、、、ですよね?」
「え、?あ、はい。」
「あぁよかったぁ!前ゾンビ化の途中の人に付き纏われたので、、、」
え?もしかして
「あの、すいません、、」
「?なんですか?」
「もしかして女性ですか?」
「?はい。」
「め、珍しいですね、。」
久しく女性と話していなかった気がする。少なくとも一年半。その影響かあまりうまく話せない。
あ、それは元々か。
「え?そうなんですか?前会った人は女性だったので結構いるのかと、、?」
「い、いや。わ、わかんないんですけど多分じ、女性は少ないと思います。」
多分。ほんとに多分少ないはずだ。女性は力が弱いから最初でほとんどいなくなったと思っていたが、、?
でも女性は計画性があるとも言うし、、、
まあいいか。
「ここで何をされていたんですか?」
「あ、、、ああそれはですね、、、」




