表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類滅亡の最後の鍵は今ここに  作者: ひまなひと(カニ3隊)
15/20

15話

 暗殺ギルドへと移動をし、訓練をつけてもらおうとしているのだった。最初に入ったところから、合言葉を言うことで再び中に入るのだった。そして、受付の人に


「ギルマスはいる?」


 と話しかけるのだった。

「いえ、今は外出中です」


(確かに約束はしたんだけどな〜)

 反応の薄さは前の時と大差はない。


 壁にもたれるようにして、ギルマスを待つことにしたのだった。


 壁にもたれかかろうとして、すぐに横に避ける。いた所の後頭部には槍が突き刺さっているのだった。


 あの受付の人が槍を投げ、走り寄ってくる。即座に短剣を引き抜き、二刀流で構えをとった。


「ギルマスに打って変わり、私めが相手をさせていただきます」


 おそらくこれが基本だったのだろう。最初の一撃で死んでいた可能性もあっただろう。だが、そんなことは気にしていないようだ。


 壁に刺さった槍が引き抜かれ、受付の手元に戻される。

(魔力か糸やワイヤーだな)


 再び手元に戻ってきた槍を投擲するのだった。真っ直ぐ進んでくる槍と振り上げる短剣を合わせ、上に弾く。


 それと同時に前に走ることで体を近づけ、体に当たるものに集中するのだった。1歩前に進むだけでワイヤーが体に当たる。


 そのワイヤーを叩き切ろうと短剣を地面に向かって振りかぶるのだった。体に当たっていたワイヤーは一瞬のうちにどこかに行っていた。


 そして、目の前に立っている受付の姿がない。

(ワイヤーを引き寄せたか…)


 奇襲を警戒しつつその場から距離をあけるために、バックステップを取る。ヒューと風を切る音が聞こえてくるのだった。


「右か」


 音が鳴っているのは右方向からだ。だが、攻撃手段が判明していない。そのため、むやみやたらに飛び込むのではなく、その攻撃から左右に避け、短剣を前に突き出すのだった。


 視界の中に槍が入る。その槍はまっすぐ飛ばされるのではなく、振り回されるようにして槍が操られているのだった。斜めになっている槍が地面を抉り取る。そこは俺がいた場所だった。


 槍が通り過ぎ、再びヒューと音が鳴る。同じような攻撃を警戒するのだった。その目の前には受付がいる。


 その受付に対して、右手の短剣を突き出すのだった。だが、手の甲を左手側に押すことで簡単に関節が曲げられる。


 そのままの勢いで右手側に回り込んでくる。手元の左に押し出された反動を利用して、裏拳を出すのだった。だが、受付の姿は存在していない。


 背後から押し倒してくるのだった。体から着地をする。怪我をしないようにか、左手は足で挟むことで動きを封じられている。残っている右手は手の甲を握り、動かすことにより、自分自身の首元に短剣が添えられているのだった。


「なんでこんなに弱いんですか?熟練でしょ?」

「いや、初心者ビギナーだわ」

「…では、気をとり直して、戦える武器を教えてください」


 さっきまでのことはなかったことにするようだ。


(負けた原因は、聴覚による視線誘導と関節とかの人体への理解度の差か…)

「短剣、弓だけ」

「鍛えるなら、格闘術か槍、トラップ、毒になるけど」

「格闘術でお願いします」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ