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執務

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えっと、本当にこの量の書類を処理するの」

目の前の書類の山を目にして僕は恐怖していた

「何を今更、いつものことじゃないですか、まぁ強いて言えばこの間大陸の国境で小競り合いがあったらしいです、幸い死傷者は出ませんでしたが外務省が五月蝿かったとか」

(よし逃げよう、死ぬほど面倒だし)

「そうなんだ、じゃあちょっとトイレに」

「逃げようとしたって無駄ですよ、外に衛兵の名目で兵を二人立たせてますから」

「え、ほんと?」

「はい、ですから諦めて執務をして下さい」

「くそぉわかったよ、降参だ」

僕は諦めて机に向かう


ゴーン・・・ゴーン・・・

「シャアー!昼休みだー」

「ふう、少し休みましょうか」

「うん、じゃあ食堂行ってくるよ、一緒に行く?」

「はい、お供します」

部屋を出て少し歩くとある部屋から言い合いの音が聞こえてきた

「すごい声だ、ここって誰がいるの」

「確かここは参謀次長の部屋です、多分予算のことで言い合ってるんだと」

「あっそう何かあるの?」

「参謀次長の機動派と教育総監の航空派で最近は予算を取り合ってるんですよ、知らなかったんですか」

「うん初めて知った、で、どっちが優勢なの」

「最近は機動派が優勢ですねやっぱり戦車の方が信頼性が良いし、やはり空の重要性がまだ証明されてないので」

「その言い方だと秦くんも航空派なの」

「はい陸士の教官が航空派でしたから」

「そうなんだ良かったよ僕と同じ考えで、その方がやり易いから」

グゥゥー

「うぅ、お腹減った食堂行こう」

「ですね、面倒ごとに巻き込まれるのも御免ですから」


「なんかご飯の量多くない」

僕の持っている盆の上には味噌汁に沢庵と鰯が三匹に大盛りの麦飯がある

「そんなことないですよ、これでも最近減ってきたんですよ」

「えぇ、これで減った方なの」

「この間の予算会議で決まってたでしょう、今日は何か様子がおかしいですよ」

「いやぁ何でもないよ」

「そうですか」

ヤバい、家にあった本よく読んでおかないと

「よし満腹だ仕事に戻ろうか」

「まだ沢山ありますよ、頑張りましょう」


部屋に戻る道でまた部屋の中から言い合いが聞こえた、さっきよりも激化している

「面倒だねちょっと迂回しようか」

「それは無理ですよ、ここしか戻る道ないので」

「うわ、マジか」

ビクビクしながら部屋の前を通ったが何もなかった、よかった

「あー怖かった」

「すごい怒号でしたね、私もあそこまで大きいのは久しぶりに聞きました」

「嫌だなぁできれば永遠に巻き込まれたくない」

「そうですね、さて仕事の続きしましょうか早くしないと夜中までかかりますよ」

「確かに、夕方には帰りたいもんね」




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