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episode 16

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

僕は、袋から桜の苗を取り出す。



「なに?それは」


「桜の鉢です」


「えっ…」


「これなら、病室でも見ていただけるかと」



突然、流川さんの頬を涙が伝う。


僕は予想していなかった、突然の事に大慌てする。



「ご、ごめんなさい!何かしたくて、何もないなって思っていて……そんな時に、これしか思いつかなくて」


「ふふっごめんねは無しだよ」



涙を拭きながら、笑っていた。


この笑顔は心から出ている笑顔だと、そう思う。



「でもずるいな、だって春まで生きれないんだよ?」


「で、ですのでこれを」



僕は、続けて鞄の中から一枚の紙を取り出す。


それは、桜の形に折られたメッセージカード。



「これを、これから毎日持ってきます」


「……なに…これ…」


「中に一言だけですけどメッセージを書いてあります」


「…開けても?」


「もちろん」



中を開けて、さらに涙が溢れ出る。


”僕を救ってくれた言葉をありがとう”



「なんなの…救った言葉って……私そんなこと言ったかな?」


「はい、この短い時間ですが、確かにいただきました」



流川さんは笑いながら、泣いていた。



僕は、傍にいた。


何もせずに、ただただ傍に。


あの日の流川さんが、そうしてくれたように。

手紙には確かに感情が乗ると思います。


この作品にも様々な思いを乗せてお届けしています。


また次話でお会いしましょう(^^)

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