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episode 15

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

待ちに待った今日。



あの日以降、病院に行くことはなかった。



なぜなら、この桜の鉢を待っていたからだ。



ただ、この鉢には桜の花が咲いてない。


緑の葉っぱが数枚、枝についてるだけだ。



思っていたのとは違うが、これを持って病院に行くことにする。


この桜の苗で、少しでも元気を取り戻してほしいと願いながら。





病院につくと、受付に尋ねる。



流川 桜 さんの病室はどこですかと。


名前を尋ねられたので、僕の名前を答えると、驚いた顔をされた。



すぐに案内するとのことで、病室まで看護婦さんについていく。



病室を案内され、扉の前で立ち止まる。



緊張する、どんな事を思っているだろうか。


迷惑でないだろうか。


喜んでもらえるだろうか。



看護婦さんが、扉にノックをし中に案内される。



中に入ると、ベッドの上で座っている流川さんがいた。



この前の苦しそうな表情とは違って、元気そうだ。


少しだけ安心する。



「あ、やっぱり来た」



どうやら、僕が来ることを予想していたようだ。


看護婦さんに僕の名前を伝え、来たら案内するようにと話していたらしい。



「ここまで、来ちゃいました」


「この前はごめんね」


「流川さん、ごめんねはもう無しです」



流川さんの表情が急に変わる。


またいつものやり取りになると思っていたからだろう。



「だって悪いことはしてないんですから、こうして話すことが出来て良かったですよ」


「ふふっじゃあ、ごめんねの代わりに……ありがとう」


「どういたしまして」



ありがとうのお返しに、この言葉は違ったかなと思う。


でも、またありがとうを返すと、ずっと続くやり取りになるだろう。


そう思ったので、今は言わないでいた。


どうしても渡したい物があるからだ。

ありがとうに込めた思いは様々です。


中には嫌味なありがとうもあります、そんな使い方はして欲しくないな。


また次話でお会いしましょう(^^)

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