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episode 10

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

病院から帰ってきた日以降、数日経つが部活にも行ってない。



監督や、周りの友人は誘ってくれていたが、見れなかった。



僕以外の誰かが活躍する姿なんて。



あの日以降、薄汚れた感情だけが、心の中で渦巻く。



あいつが代わりにケガしていれば。


あの時に、あいつがぶつかって来なければ。


自分が出場しない以上、負ければいいんだ。



そんな事を自室にこもりながら、考えてしまう。



学校には普通に行かないといけないのに、顔も合わせたくない。


行かないと、周りに変な気を使わせてしまう。


それはそれで嫌だ。



そんな思いとは裏腹に、友人から順調に勝ち進む報告が入る。



スマホをベッドに投げつけ、うなだれる。


なんて惨めで、小さい人間なのだと。



ふと部屋の隅にバスケボールが転がっているのが目に入る。



熱心に公園のコートで練習していた日々を思い出す。



何を思ったのか、何も考えていないのか。


ボールを手に取り、シュートの構えをとる。


体に染みついている、勝手に動く。



好きなものは、そうそう忘れることはできない。



ボールの感触が、ネットに擦れるときの音が。



不思議と涙が溢れていた。


初めて感情があふれ出す。



悔しかったんだ、努力が消えた気がした。


もう運動ができないと思うほどに、絶望した。


冬の大会があるとはいえ、夏も出たかった。



「流川さんにかっこいいところ見せたかったな」



ついつい出てしまった言葉に、思わず口をふさぐ。



今、なにを言った。


なにを想った。


途端に、あの日のことを思い出し後悔する。


言い表せない感情が押し寄せる。



「謝らなきゃ」



そのことだけが、心の中に残る。

後悔は後になってやってくる。


気づいた時にはすでに手遅れなことが多い。


また次話でお会いしましょう(^^)

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