もし自分の本が出版されることになったら、ぜひともやりたいことがある!
どうも、どうもどうも。
わりと幼いころから自分の本を色々と作ってきたものです。
本日は、手作りの本にたまらなく魅力を感じるという話をさせていただこうかなと思いますです。よろしければお付き合いくださいな。
私は昔から、あらゆる手仕事がボチボチかなり相当好きなんですよ。
なんていえばいいのかな…自身が作ったものが好きと言いますか、自分の手で作り上げるものが非常に好きなんです。
ハンドメイド全般がスキなのはもちろん、手作りの本というものにもわりかしこだわっておりましてですね。
例えば…、画用紙に自分の折り紙作品を貼り付けて辞典化するとか、鉛筆で描いた漫画をホチキスでとめて本にするとか、一枚の紙を畳んで一部をカットして8Pの折本にするとか、一冊まるまる迷路のノートを完成させては悦に浸るとか、コピー用紙を使ってパラパラ漫画の豆本もよく作っていたし、家族の誕生日に動く絵本を作ってプレゼントするとか、クッキーで食べられる絵本を作ってみるとか…、まあ思いついた端からいろいろやって、つど満足してきたような感じです。
小学校の時はせっせとノートに漫画を描いて、ビリビリと破ってはホチキスで綴じて、マンガ本を作ったものです。同級生たちが喜んで見てくれるので、図に乗って量産してたんですよね~。
後年担任だった先生がこんなのあるよと小汚い紙束を差し出してくれまして…、恥ずかしい気持ちとうれしい気持ちが絶妙にまじりあって…思わず表紙をド派手に色塗りし直して製本テープで仕上げて献上してしまった事を思い出しますです。
自分で作った本って、わりかしへにょへにょで貧乏くさくて、明らかに上製本に劣っている風貌をしているわけですけれども、なんとなく逸品感/一品感があって…愛着というか、愛おしさのようなものがあるんですよね。
私はその昔同人誌なんかも作っていたわけですが、コピー本というものが本当に好きだったんですよ。
資金不足につきその選択しかできないという一番の理由もあったものの、【自分の手で本に仕上げたのだ】という事がうれしくてねえ……。
オフセットで冊子化するのは憧れだし、きれいに印刷してもらって製本されたのを見たら確かにうれしいけど…なんか違うというか、絶妙に不満っぽいものを感じたといいますか。原稿を描いたのは自分だ、けれどそれを本にしたのは自分ではなくて、印刷/製本という作業を請け負った人であり…、自分はお金と引き換えに依頼品を受け取っただけなのだなと、どこそこ感じてしまうというか。自分が仕上げた感がごっそり抜け落ちているような感覚とでもいうんですかね…。
お金を貯めて、はじめて念願のオフセット印刷本を作った時、この謎の不満感が顔を出しましてねえ。ピカピカの16ページの単色印刷の表紙の裏に、手描きイラストを入れたんですよ…。何も印刷されていない場所だし、自分で何かを書き込めば特別感が出るような気がしましてねえ。…100部すべてにメッセージとイラストを描いたのに、イベントでほとんど売れなくてへこんだことはさておき。
自己顕示欲というやつなんでしょうかね?一種のマーキング?こんなの見たことないと驚かせたい欲?
私というやつはですね…、本を作るのが好きでたまらないやつなんですよ。
しかも…、自分の手で仕上げたいと思ってしまうようなやつなんですよ。
出来れば…、世界に1つしかない本というものを作りたいと思っているわけなんですよ。
なので、もし自分の作品を本にする事になったら、何らかのハンドメイド要素を入れたいなと思っているんですよね~。
自作のプラパンマスコットつき!
自分で編んだしおり紐の挟み込み!!
オリジナルシーリングスタンプで最終ページを封入!!!
遊び紙を自分で漉いたやつに!!!!
1ページ1ページ広げながら読むブックフォールディング仕様とかも面白そう、バラバラになったページがランダムに綴じられている本を発売して謎を解きながら完成させる仕様ってのも楽しそうだぞ!!
もうね、ホントいろいろと欲が大暴走しましてね?
最近ってわりと色んな雑誌が出てるじゃないですか。
おもちゃ付きや付録付きはありふれているし、紙以外の素材でできた冊子も珍しくなくなってきましたし。ギャラリーなんかでも手作りの本とかよく見かけますしね。
よくよく考えれば、大昔はすべて本は手書きで作られていたわけで…うん、できないことはないぞ!!
よし、作るか…世界で一冊だけの、自分の手で仕上げた……本!!!
あんなのもこんなのも、思いついた端から色々作って!!!
よーし寝る間を惜しんで製作に心血を注いで!!!
ギャラリーを借りて大々的に展示して販売なんかも―――
いきり立つ自分の脳裏に、ふと、浮かぶのは…かつての光景ですよ。
一生懸命描いた、手書きのイラスト入りの、90冊の、オフセット印刷の…本。
廃品回収の日に出した、ピンク色の表紙の、白いビニールひもで縛られた…本の束。
チリ紙交換のおじさんに、トラックの荷台に投げ込まれた、私が初めて印刷した…本のかたまり。
………。
うん…、やめとくか……。
苦い出来事を思い出したので、自分の暴走は止まっているわけなんですけれども。
もしかして、今後、自分の本が出版されちゃうような事があったらですね。
自作のしおりくらいは挟みたいなあとですね。
思ってる人がいるという、お話でした……。