表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋する乙女は何を思う?  作者: カルロス
第1章.貞操逆転世界
7/30

7.歪んだ愛情

これくらいなら消されないよね?


もし運営に何か言われたら修正するかもです。

 陽菜視点






 私の名前は太陽 陽菜。今日から高校生になる優しいお兄ちゃんがいるのだが、今日私は、ついに禁忌に手を出してしまうこととなった。日ごろから我慢に我慢を重ねて、遂に手に入れてしまったのだ。




 そう、


















 監 視 カ メ ラ だ。










 今日はお兄ちゃんの入学式。きっと昨夜は楽しみで眠れなかったことだろう。それはつまり、私がお兄ちゃんを起こしに行くことが出来るということ。それが意味することは、お兄ちゃんの部屋に入る大義名分を得てしまったということだ。




 今日を逃すとお兄ちゃんの部屋に入れるのはいつになるのか分からない。バレないように確実に作戦を実行する必要がある。




 私はできるだけ音を立てないように、お兄ちゃんの部屋へと潜入した。




 お兄ちゃんはぐっすり眠っているようだ。起こさないようにそっと寝顔を覗き込む。




 いつ見てもカッコイイ顔だ。こんな寝顔を拝むことが出来るなんて、私はなんて幸運なんだろう。




 この監視カメラを仕掛けてしまえば、私は毎日この顔を見つめ続けることが出来るようになるのだ。




 名残惜しいが、さっさと仕事に取り掛かるとしよう。








 監視カメラを仕掛けた私は、部屋に戻り映像をチェックする。




 完璧だ。兄の寝顔までしっかりと映るように設置できている。




 カメラに気がつかずに着替えるお兄ちゃんを想像するだけで、全身が熱く燃えるような錯覚に陥る。




 まだ朝は早いが、お兄ちゃんが着替えるのが楽しみだ!










 そうして映像を眺めていると、あることに気がついた。




 部屋が少し散らかっているのだ。




 もし、お兄ちゃんが部屋を掃除してしまえば、カメラに気が付くかもしれない…




 どうすればいいのか?私は考える。頭の神経が焼き切れそうなくらい考える。




 そして一つの結論にたどり着いた。




 私がこの部屋をお掃除してあげよう。




 変に思われるかもしれないが、優しくて無防備なお兄ちゃんのことだ。部屋が散らかってるのが気になったとか、適当な理由をつけておけば、うまくごまかせるだろう。もしごまかせなかったら…そのときは私の最後だ。




 私は部屋を片付ける。掃除をしようなんて考えが浮かぶことが無いように念入りに。




 そして片付け終わった。あとはお兄ちゃんが目を覚ますのを待つだけだ。
















 …なかなか起きない。




 早くお着替えシーンが見たいというのに、全く起きる気配がない。




 もういっそ私が起こしに行ってしまおうか。




 かわいい妹が遅刻しないように気を使ってくれたという体でいけば問題はないだろう。




 私は兄の部屋に向けて歩き出すのだった。


















 お兄ちゃんが一足先に学校へ向かう。




 本当なら今すぐにでも録画を確認したいのだが、私にも学校がある。サボることも頭によぎったが、流石に初日からはまずいよね…




 ちゃんと映像が撮れているかだけ確認すると、私は渋々準備をする。




 帰ってからのお楽しみが、待ち遠しい!






























 ふぅ………




 部屋で満足していたら、お兄ちゃんが帰ってきた!




 私がお出迎えすると、そこにはいつもよりも笑顔なお兄ちゃんがそこにいた。




 話していると、新しい友達ができたとか言ってきた。




 ……………それって、もしかして、


















オンナノコ?




















 私はお兄ちゃんが逃げられないように抱きついた。




 バレないように、匂いを嗅いでみる。




 お兄ちゃんのいい匂いの他に、少しだけメスの臭いが混ざっている感じがする…




 これだけは確認しないといけない。私は思い切って質問してみることにした。




「…新しい友達って、男の子?女の子?」




「女の子だよ。まだ友達だけどね」










 へぇ、私を差し置いて、女友達ができたのかぁ。










「…そっか。ちなみにどんな人か聞いてもいい?」




 でも、これくらいは予想していた。なにせこんなにイケメンなのだ。女の1人や2人、寄ってくることもあるだろう。私のお兄ちゃんが興味を持っていないことを祈るのみだ。




「二人いるんだけど、二人ともかわいらしい女の子だよ。一人は優しそうな感じで、もう一人は明るくて、一緒にいると元気が湧いてきそうな人かな」






















 私の中で、時が止まった。
























 ヤバい、お兄ちゃんのなかでその女友達とやらはかなり評価高いようだ。




 どうにかして排除しないと…


















「今日はどうしたんだ?もしかして具合でも悪いのか?」




 私が黙っていると、お兄ちゃんが私のことを心配してくれた。それだけで、私は少し落ち着きを取り戻していく。




「…んーん、大丈夫!お兄ちゃんこそ疲れてるだろうし、今日はゆっくりしてていいよ」




 そう言って私は部屋に戻る。






























 私だけの、お兄ちゃんだったのに…






































そういえば、勢いで抱きついたけど手を洗っていなかった…







妹ちゃん、キャラ設定では甘えたがりのシスコン(匂いフェチ)って書いてあったのですが、



ど う し て こ う な っ た !


前回といい、妹ちゃんには作者も頭が上がらない思いです。


次回は4/5日23時に投稿予定です。

もし面白いと思った方がおられましたら、評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ