29.二人の関係は?
プロット無視して思い付きで書くから続きを書くのが大変になっていくんだなぁ。
どれほどの時間が経っただろうか…
それは一瞬だったのかもしれないし、もしかしたら1分くらいは続いたのかもしれない。
やがて、プルンッとした感触が唇から離れていき、それと同時に今まで感じていた温度がなくなり寂しさがこみあげてくる。
キス…
一度はしてみたいと思っていたが、こんな強引な初めてを迎えることになるとは思っていなかったな。
でも、それは決して嫌な気分になることはなく、むしろ心地よいものだった。
「私の心を弄んだ罰です!しっかり責任とってください!!」
……………………
そんなこと言われても、いきなりすぎて気持ちが追いつかない。
嬉しくないのかと言われればもちろん嬉しい。だって美少女からのキスなのだ。
嬉しくない訳が無い。
でも………
「嫌、でしたか?」
「ううん、嫌じゃない。でもいきなりすぎて、気持ちがまとまらなくて…」
「そうですか…」
真剣にこちらを見つめてくる咲。
「でも、嫌じゃなかったんですよね?じゃあ、続き、しちゃいますね?」
逃がさないと言わんばかりに抱きついてきた咲が、もう一度唇を押し付けてくる。
「んむっ!?」
二度目のキスは、長かった。
「ぷはぁっ!はぁ…はぁ…」
これ以上息を我慢できなくなった咲が、ようやく俺を開放する。
「気持ち、まとまりましたか?」
こんな事されて、気持ちがまとまるワケないじゃないか…
「まだ、まとまってないみたいですね?」
そしてまたしてもキス。
先ほどまでの逃がさないように力を込めたキスではなく、今度のは優しいキスだ。
「…咲」
「どうですか?」
もう、我慢できない。
「咲!」
俺は咲を抱きしめ、キスをする。
「んっ!?」
柔らかい感触と、いい匂いに包まれる。
そっと、唇を離していく。
その後も、しばらくはキスの応酬は続いた。
「ちょっと!なかなか戻ってこないと思ったら、二人で何してるの!?」
「「あ!」」
二人して、時間を忘れてしまっていた。
そこでようやく周りを見渡してみる。
いつの間にかギャラリーが集まってきていたようで、遠巻きからたくさんの視線がこちらに向けられていた。
その中には、当然みんなも含まれていた…
「で、二人は付き合うことになったの?」
「そういえば、まだ光くんからお返事をいただいてませんでしたね?」
「うぇ!?返事もらってないのに、あんなことしてたんですか!?…にゃ」
「…えへへ♡」
「それで、光くんはどうなの?咲ちゃんと付き合うの?」
正直言えばまだ自分の気持ちがまとまっていない。
だけど…
咲のことが好きなのだけは、間違いない!
「ああ!付き合う!キスした後に言うのもおかしいかもしれないけど、これからよろしくな、咲!」
「はい!光くん!」
こうして、俺たちは付き合うことになった。
「ねえ、お兄ちゃん。今SNSにこんなのが上がってるんだけど、どういうこと?どうして女の子と抱き合ってキスしてるの?」
ウキウキ気分で家に帰りつくと、そこには鬼が待っていた。
ようやくヒロインとお付き合いすることになりました!
次回はいつ投稿できるか分かりません(;^ω^)
当初予定していたシナリオから大幅に変更点があるので、一旦まとめてからにしたいと思います。
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