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恋する乙女は何を思う?  作者: カルロス
第2章.学園生活
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27.ボウリング(前編)

最近お色気にかまけてばっかりな気がする…

 俺たちは満足いくまでビリヤードを満喫したあと、次はボウリングのコーナーへと向かった。


 その途中、ダーツやビリヤード、それと罰ゲームの感想を楽しげに言い合う。


「ダーツってさ、意外と難しかったよね。狙ったところに全然当たらないんだよな…」


「だね!あれは予想以上に難しかったよ。ちょっとでも力加減を間違えると全然違う方向に飛んじゃうだもん!」


「それとビリヤードも初めてしましたけど、とっても難しかったですね。思ったようにボールが動いてくれませんでした」


「あたしたちはハイヒールなのもあってか特に大変だったよね!」


「バランス取るだけでも大変だったにゃ…」


「それに服も脱げかけるしね…念のためポロリ防止つけといて正解だったわ」


「あと、さっきの罰ゲーム…」


「それ!本当にビックリしちゃった!太陽くんがそんなエッチな夢、見ちゃうなんて!」


 うう、その話はやめてくれ。


 しばらくの間はからかわれそうだな…




 ボウリング場に着くと、受付近くにあるテーブルに案内される。


 そこに置いてある紙に、名前と順番などを書いて提出する仕組みだ。


「ボウリングは何ゲームぐらいする?」


「んー、とりあえず3ゲームでいいんじゃない?物足りなかったら追加すればいいでしょ」


「そうね、そうしよっか」


「順番は適当に決めちゃうよ?」


「オッケー♪」


「じゃあ一番はうめにゃんっと」


「ええっ!その名前で登録するんですかにゃ!?」


「もちろん!そのためのニックネームじゃん!」


「あうう、恥ずかしいですにゃん…」


 1番目は梅田さん…いや、うめにゃんに決まった。


 なんだろう、段々語尾に「にゃ」と付けるのに躊躇がなくなっている気がするな。


 今度猫耳とか付けてもらうのも面白いかもしれない。




「次は、んー、ゆうくん!」


「俺の方はシンプルな名前だね」


「もっと捻ってみる?U1って書いてユウイチと読む!みたいな?」


「いや、やっぱりゆうくんでいいよ」


 2番目は優一だ。こいつは結構ボーリングがうまかった記憶がある。


 前の世界での記憶だから、どこまで当てになるか分からんがな…




「それじゃ次は私っと」


「名前は何にするんですか?」


「普通に真奈美先輩でいいんじゃない?」


「ええー!せっかくだからみんなニックネームにしましょうよ!」


「そんなこと言われても真奈美としか呼ばれないしなぁ…」


「今まで誰からも他の呼び方されなかったんですか?」


「いや、一応されたんだけど、『Iカップおっぱい』とかそんなんだから、流石に書きにくくて…」




 Iカップ!?


 えっと、A,B,C,D,E,F,G,H,Iだから…9番目のサイズってことか!?


 なんて戦闘力だ…




「じゃああたしが付けてあげる!」


「お!どんなやつ?」


「まなちゃん!どう?」


「あら、いいじゃない!じゃあそれで書いちゃうね」




「その次は…ひまちゃん!」


「お、あたしだー!あたしの名前もシンプルだね!」


「うん、それ以外パッと思いつかなかった!」


「確かに、あたしもあだ名で呼ばれることってあんまりないかも!」


 3番目が真奈美先輩、4番目は陽子に決まった。


 後残っているのは、俺と咲だけとなった。




「次はどっちにしようかな~。よし、決めた!次はさくちゃんだ!」


「5番目が私ですね。てことは最後は…」


「俺、だな!」


「名前はどうしよっか?ライトとか?」


 なんかノートに名前を書いていく殺人鬼みたいな名前だな…


「他に何かないか?」


「あ!じゃあスケベとかどう?ぴったりの名前じゃない?」


 ブフゥッ!!


「そ、それはやめてくれ…」


「ええ~?いいと思うけどなぁ、スケベ。みんなもそう思わない?」


 そうして俺の名前は、多数決という数の暴力で、スケベと記入する事になった…




「今回の罰ゲームはどうするんだ?」


「そうだね…何かいい案がある人いる?」


「はーい!あたしいい案あるよ!」


「お!じゃあひまちゃんよろしく!」


「えっとね、3ゲームの合計得点が一番低い人が、好きな人の名前を言うの!」


「「ええっ!!」」


 咲と梅田さんが声をあげる。


「ダメだった?」


「だって、好きな人の名前を言うんですよ?みんなの前で…」


 そう言っている咲に、陽子が何か耳打ちする。


「あう、でも…」


「ほら!そんなに恥ずかしがらないの!もしかしたら、上手くいくかもよ?」


「ふええ!そ、そんなこと、あるわけないよ…」


「ある!決定!」


「わ、私の意見は聞いてくれないの?かにゃ…」


 そんな感じで、半ば強引に罰ゲームの内容が決まったのであった。





 6人もいるので、2つの隣り合ったレーンを使わせてもらうことになった。


 梅田さん、優一、そして真奈美先輩が左のレーンに、残る陽子、咲、そして俺が右のレーンを使ってボールを投げることになった。


「それじゃ、始めようか!」


 俺の掛け声を合図に、梅田さんと陽子が同時にボールを手に取った。




 梅田さんはトテトテトテッと近づきながら、その場にポトッとボールを落とすかのように、陽子はボールを思い切り振り回すようにぶん投げた。


 二人の投げ方はとても斬新で、個性的だった…


 梅田さんのボールはガーターに向かって転がっていった…


「あうーん、残念だにゃ!」


 一方、陽子のボールは中央から右側のピンを倒すことができ、残っているのは2本のみとなった。


「お!これはいきなりスペアでちゃうかも!?」


 なんであの投げ方でまっすぐ転がるんだろ…


 その後、それぞれ二投目を投げ、梅田さんは3つのピンを倒したが、陽子はまた中央右側にボールが吸い込まれていった。


「ああ、惜しい!」「何とか0点は回避できましたにゃ」


 次は優一と咲の番だ。


 優一とは何度か一緒にボウリングに行ったけど、結構うまいんだよなぁ。まぐれでも起きない限りは勝てた試しがないんだよ。


 優一は綺麗なフォームで投げる…


「おっと!」


 が、ボールを投げる瞬間にバランスを崩してしまった。


 それでもピンを4本倒すことができたのは、基礎ができているおかげだろう。


「おいおい、今日は調子悪いな」


「あー、まあそんな日もあるさ」


 そして咲の一投目、咲もお手本のような美しいフォームでボールを投げる。


 だが、そのボールはだんだんと左に曲がっていき、ギリギリのところでピンを2本倒すだけの結果となった。


「あうう、調子悪いです…」


「咲ちゃん頑張って!!」


 そして2投目、優一のボールはガーターに吸い込まれていった。


「あれ、おかしいな…」


 どうやら今日の優一は、調子が悪い日なのかもしれないな…


 ちなみに咲の放ったボールは、ピンを3本倒すことに成功した。


「何とか二人追い抜くことができました!」




 そして次は、ようやく俺たちの順番だ!


「狙うはストライク!いくわよ!」


 俺と真奈美先輩は、ほぼ同時に前へと進みだす。


 視界の端に、薄着の先輩が入ってきて、思わず視線がそちらに集中する。


 すると先輩もこちらを見ていたのか、目が合った。


 そして、ほぼ同タイミングでボールを投げる。




「「ああ!」」




 結果は二人ともガーター。


 そりゃそうだ、二人とも集中してないままボールを投げたんだから…



 だってあんなの見るに決まってんじゃん!


 チラチラと肌色が視界に入ってくるのが悪いんだ!


 これは、投げる順番が悪かったかもしれないな…






「いけない、集中しないと!」


 俺も、気合い入れなおさないと!




 そして、二投目を投げる。


 真奈美先輩は見事にスペアを取り、場内から拍手が起こった。


「いえーい♪」


 そしてみんなとハイタッチしている。


 俺の投げたボール?


 力を入れすぎてボールが左側へ大きく逸れてしまい、1本しか倒せなかったよ…


「あー、これは駄目だわ…」




 ちなみに今の俺たちの得点はこんな感じである。


 うめにゃん : 3点


 ゆうくん  : 4点


 まなちゃん : 10点 (スペア)


 ひまちゃん : 8点


 さくちゃん : 5点


 スケベ   : 1点




 肌色成分につられた結果、1点しか取れなかった。


『スケベ』と書かれた文字が、まるで俺の本質を表しているかのような気がした…


 この勝負、絶対1位をとって汚名返上してやる!!




 そんな感じで俺たちのボウリングは進んでいった。

ボウリングの計算方法、ストライクの計算ややこしいですね…

今まで知らないままボウリングやってました(^_^;)


面白い、ドキドキした、このスケベ!などあれば、高評価やブックマーク、いいねなんかもお願いします。

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