26.ビリヤード
検索履歴がバニーガール ポーズやらバニーガール 後ろ姿などで埋め尽くされてしまいました。
月城視点
俺は何でこんなことをしているんだ?
心の中で、グチグチと不満が渦巻いていた。
これがひまわりさんを喜ばせるためだけなら、まだしも理解できるけど…他の人に見られる場所で着飾る必要はなくない?
俺はもう決定したことについて頭の中でウダウダと文句を垂れながら、そそくさと着替えを済ませていく。
てかなんで光はそんなにノリノリなんだよ…
前まではこんな奴じゃなかったハズなんだけど…
そう思って、俺は光の方を見てみる。
彼の首元、ちょうど鎖骨あたりに、何かがチラッと見えた。
赤い…あれは…
もしかして、き、キスマーク…?
い、いや、虫に刺されたとかそんなところだよな?
でも、もしキスマークだとしたら、もう光は誰かと…?
もし、その誰かがひまわりさんだったら…
俺はそのことが気になって、その後は全然集中できなかった。
ただ、ひまわりさんのバニーガール姿は、しっかりと目に焼き付けておいた。
太陽視点
俺たちはみんなで隣にあるビリヤードコーナーへと向かう。俺はあまり広がって歩いても迷惑になるからと言って、優一と一緒に女子の後ろ側を歩いていた。
もちろんみんなのプリッとしたお尻を眺めるためだ。
このアングルから写真取って、部屋に飾ればさぞ優雅な毎日を過ごせるだろうなぁ…
ちなみに優一が後ろに来たのは、単純に女子の視線がお尻に集中するのを嫌がったからだ。
こっちの世界じゃそれが常識なのだ。
「はぁ…この距離を歩くだけでも一苦労だにゃ」
梅田さんがポツリとつぶやく。そりゃそうだ。バニーガール姿となっている今はハイヒールを履いているから、普段履き慣れていないとそれなりに大変なんだろう。
「確かにあたしも普段はスニーカーとかだから、ちょっと大変かも…」
「でも、なんだかみんなでコスプレしてるみたいで、ちょっと面白いね!」
そんな会話をしていると、ビリヤード台の前までついた。
「ビリヤードって、どんなルールなんだ?」
「うーん、とりあえず一番シンプルなやつでいいんじゃない?」
俺は近くにあったルールブックを手に取って中を見てみる。
そこにはナインボールというのが単純明快で運の要素も強いらしく、初心者にオススメと書かれていた。
「よし!じゃあこれにしよう!」
俺がナインボールの部分を指差してそう言うと、真奈美先輩が説明してくれた。
「ナインボールだね?じゃあ簡単にルールの説明するね?白いボールを撞いて、一番小さい数字が書かれたボールに当てなきゃいけないの。」
ルールその1、小さいボールから狙うこと、か。
「それで、一番最初に9番のボールを落とした人が勝ち!簡単でしょ?」
なるほど!そりゃ簡単だ。
「でも、ほかの数字に当てちゃったり、白いボールが落ちちゃったら9番を落としても無効になるから気をつけてね」
そこだけは気を付けないといけないんだな。
「ホントはどれかボールを落とせばその人のターンが続くんだけど、今日は人数が多いし1回ずづ交代しよっか」
「よし!それでいこう!今回は罰ゲームとかはどうする?」
「うーん、1番最初に白いボールを落とした人が、恥ずかしい秘密を話すとかどう?」
お!罰ゲームでも定番のやつじゃないか!
「いいね!じゃあ、最初は誰からやる?」
話し合った結果、順番はこうなった。
1番:さくら
2番:ひまわり
3番:梅田さん
4番:真奈美
5番:月城
6番:太陽
俺が最後か。じゃあみんなのプレーでもみてるか。
「私が1番ですね!せっかくキレイに並べられてるのに崩しちゃうのはもったいない気がしますね」
そう言いながらボールを撞くために前かがみになる咲。
こっちからだと、まるでお尻を突き出して誘っているように見えるな…
咲のむっちりとしたお尻と太ももを存分に堪能していると、ついに咲がボールを撞いた。
その瞬間、ブルンッとお尻が揺れる。
ナイスショット!!
「うーん、どれも落ちませんでしたね…」
バラバラになったボールを見て、少し悲しそうにそう呟く咲。
いやぁ、後ろから見てるといいショットだったんだけどな~。
「次はあたしの番だね!絶対落とすぞー!」
そう言って構える陽子。でも、狙いが定まらないのか色々と狙い方を変えている。
その度に、咲と比べてすこし小さめなお尻が、目の前でフリフリと左右に揺れている。
うーん、素晴らしい!
陽子がボールを撞く前に、賞賛の声がでそうになった。
「よし、ここだー!」
陽子が勢いよく撞いたボールは、1番のボールに当たらずにそのまま別のボールに当たってしまった。
「あらら…残念!」
「残念だったね、陽子」
そう励ましの言葉をかけると、陽子は少し照れながらも笑顔を見せてくれた。
やっぱり陽子は笑ってる姿が一番だな。
「次は私です、にゃん」
次は梅田さんのターンだ。
バニーガール衣装なのに、にゃんにゃんと鳴く梅田さんは、なんとも言えず可愛らしく、見ているだけで心が和んだ。
だけど、その可愛らしさの裏には一つだけ問題があった。
梅田さんが着ているバニーガールの衣装の胸元がブカブカだったことだ。ボールを撞くために向かい側で構えると、前屈みになったせいで胸元の隙間がチラリズムし、視線がそちらに引き寄せられてしまう。
「あ、あの…ここから打ってみます…」
と、梅田さんがボールを撞く瞬間、彼女自身も胸元が大変なことになっていることに気付いたようで、慌てて身体を縮こまらせた。
「あっ!」
梅田さんは顔を真っ赤にしながら、すぐに胸元を直して照れ笑いを浮かべた。
「ご、ごめんなさい…この衣装、ちょっと大きすぎて…」
大丈夫だよ、梅田さん!むしろグッジョブ!
「よし、次は私だね!」
次は真奈美先輩だ。
白いボールは台の中央辺りにあり、どこから狙うか迷っているようだ。
「うーん、こっちからかなぁ」
そう言って俺の前でお尻を突き出したかと思えば、別のところでも構えを取ったりしている。
「よし、ここかな」
そうして彼女が立った位置は俺から見て斜め前側だ。
「一発で9番落としちゃうぞ!」
そう宣言してから、ボールを撞くために構えを取る。
その瞬間、真奈美先輩の体についている二つのボールが、台に接触する。
少し離れたここからでも、ムニッ♡て音が聞こえてきそうなほど真奈美先輩のおっぱいが潰れているのが分かる。
「えい!」
その状態でシュートを放ったため、その胸元を押さえつけていた部分が、大きくズレる。
「キャッ!?」
二つの膨らみが、思いっきり弾みながら露わになる。
サイズが合っていないバニーガール衣装だったせいだろう。
真奈美先輩は、見えてしまわないように、大事な部分にニップレスを着用していた。
こ、これは、なんてエロい光景なんだ…
もう乳首丸出しよりエロいんじゃないか?
「次は俺だね」
気を取り直して、優一の番になった。
優一も、俺の前で構える。
その突き出されたお尻については、俺が特に何かを言うこともないだろう…
だが、俺は気づいてしまった。
ここにいる女子全員の視線が、優一のお尻に釘付けになっていることに…
まあ、前の世界の男子と同じくらい性欲が強いんならそりゃ見るよね。
俺も彼女たちのお尻やおっぱいをガン見していたため、俺には口を挟む権利なんてない。
優一には尊い犠牲になってもらおう…
そしていよいよ俺のターンだ。
「一発で決めてやるぜ!」
俺はいい感じに狙えそうなポジションにつくと、構えを取る。
「よし、行くぞ!」
ボールを狙い、深呼吸をして集中する。そして、力を込めてボールを撞く。
ガッツン!
力強い音と共に、ボールが一つのポケットに吸い込まれる。一瞬の静寂の後、みんなが一斉に喜びの声を上げる。
そう、俺が撞いた白いボールが落ちたのだ。
「はい、太陽くん罰ゲームね♪」
………………………
なんでこうなんねん!!
みんなが期待したような顔でこちらを見てくる。
恥ずかしい秘密、か。
一つだけ、思いついたものはある。
だが、果たしてこれは言ってもいいものだろうか…
「あー、一つだけ、あるにはあるんだけど…」
「じゃあ思い切って、それ言っちゃおうよ♪」
周りのみんなも、うんうん!って頷いている。
「あ、あのな、実は俺……」
ゴクッと誰かが唾を飲む音が聞こえた気がした。
「実は、この間……ここにいる女子たちの、ちょっとエッチな夢を見ちゃったんだよね…」
その瞬間、周囲は一瞬静寂が広がった。だが、その後すぐにみんなが口を揃えて驚きの声を上げる。
「えっ!?」「本当に!?」「嘘!?」「太陽くん!?」「ちょ、マジかよ…」
「えっと、ちなみに聞くけど、それは具体的にはどういった夢だったの?」
「あたしもそれ気になる!!」
みんなの視線が集中する。
「ええと、夢の中で…俺たちはみんなで海に遊びに行っていて…」
少し間をあけてから、俺は話を続ける。
「みんながとってもキワどい水着を着て、ビーチで元気に遊んでいたんだ。だけど、そのうちになんか…みんなからのボディタッチが増えてきて…」
「「「「おおっ!」」」」
女子たちからは期待と興奮に満ちた声が上がる。誰もが俺のエロ話に夢中になり、一言も聞き逃さないように全神経を集中させている。
「最後にはみんなが抱きついてきて、俺の水着を脱がそうとするんだ」
「そ、それで、どうなったの!?」
「そこで……………目が覚めたんだ」
「ええー!!そこで終わり!?一番気になるとこじゃん!!」
もちろん、嘘だ。
実際はもう少し先まで進んだ。そのまま夢は続き、みんなも水着を脱ぎ捨てて、互いの身体を触り合うところまで進んでいた。
まあ、その辺で陽菜に起こされてしまったけどな…
「じゃあそろそろ、ビリヤードの続きをしようか」
そういって俺はビリヤードを再開するのだった。
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