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恋する乙女は何を思う?  作者: カルロス
第2章.学園生活
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21.ゴールデンウィーク

残念ながらゴールデンウィークに間に合わせることができませんでした。


無念…

「ねえねえ、もうすぐゴールデンウィークでしょ?皆で遊びに行こうよ!」


 あと少しでゴールデンウィークを控えたとある日の休み時間。一緒に登下校したり、メッセージアプリで連絡を取ったりするだけじゃ物足りなかったのか、陽子から遊びに誘われたのだった。


 正直世界が変わってから、女の子との距離感ってどこまで詰めていいものなのかが分からず、俺の方から誘うことができなかったのだ。


 なので、こうやって陽子が提案してくれるのは非常に助かる。


「いいね!みんなは予定空いてる?」


「あたしはいつでも空いてるよ!」


「俺もいつでもいいぜ!」


「私は初日と2日目なら空いてます!」


「俺は初日と最終日なら空いてるよ。真ん中は家族で旅行に行くから難しいかな」




 というわけで、みんな予定が空いている初日に遊びに行くことが決まった。


「じゃあどこ行くか決めよっか♪」


「うーん、定番といえばカラオケかな?」


 カラオケならここにいるみんなが楽しめるだろう。そう思って提案したのだが、どうやら優一が乗り気じゃないみたいだ。


「あー、カラオケかぁ…」


「あれ、優一はカラオケ好きじゃなかったっけ?」


「いやぁ、カラオケ自体は好きなんだけど、その、異性と狭い空間で一緒になるのはちょっと恥ずかしくて、な?」




 マジか…


 昔の世界なら率先して女子とカラオケに行く側の人間だったじゃん!


 こっちじゃそんなキャラなのか…




「その代わり、ダーツとかどうかな?」


 おお、なかなかおしゃれなことをいうじゃないか!ダーツってちょっと大人な感じだし、高校生になった俺たちにはピッタリかもしれないな。


「あ、それいいね!あたし、ダーツってやったことないからやってみたかったんだ!」


「私もダーツやったことないので、ちょっとドキドキしますけど、それもまた楽しみですね」


「俺もたまにしかやらないから、久しぶりにやりたくなってきてさ」


 どうやら反対意見は無いようだ。


「じゃあダーツは決まりとして、他に行きたいところはある?俺としてはビリヤードとかやってみたいんだけど、みんなはどう?」


「ビリヤードもいいね!」


「はい、いいと思います!」


「いいんじゃないか」


 よし!ビリヤードも反対意見無しで決定!


「あとは何する?」


「ダーツにビリヤード、うーん、後は…ボウリングとかか?」


「あ!丁度あたしもボウリングって言おうとしてた!」


 ボウリングも、反対する人は誰もいないようだ。


「よし、じゃあその3つで決定!」


「おう」「はい!」「おっけー♪」


 いやぁ、楽しみだなぁ。ボウリングは経験あるけど、ダーツとビリヤードって今まで行く機会がなかったから未経験なんだよ。


 今までは遊びに行くとしたらカラオケかボウリング、それかサッカーしたりとかだったから、たまには違う遊びもいいかもしれない。



「ん?」



 そんなことを思っていると、梅田さんがこちらを見ているのに気がついた。


 あ!もしかして一緒に行きたいのかな?


 せっかくだし、彼女も誘ってみるか!


「よかったら梅田さんも来る?」


「え…?ええっ!!」


 梅田さんは急に話しかけられたことでびっくりしたのか、大きな声をあげる。


「いや、こっちを見てたから、一緒に行きたいのかなーって思ってさ」


「あ、あぅぅ、気付かれちゃった…え、えーっと、いいんですか?その、私が一緒でも…」


「もちろん!みんなもいいよな?」


 そうして、梅田さんも一緒に行くことが決定した。





「そうだ!真奈美先輩も誘ってみよう!」


「真奈美先輩って?」


 そうか、優一たちは知らないんだったな。


「バスケ部の先輩。見学に行った時に仲良くなったんだ」


「そっか。まあ、いいんじゃね?」


 優一はあまり興味がなさそうだ。


 ボインボインの金髪美小女だって伝えたら、前の世界の優一なら飛びついてきただろうになぁ…


 そんな親友の変化にショックを感じながらも、真奈美先輩を誘うことに反対意見が出なかったので、今日の放課後、部活に顔を出してみることにした。






 放課後、優一はサッカー部に顔を出し、俺達4人は真奈美先輩がバスケ部の練習をしている体育館に顔を出すことにした。


 彼女は練習中でも笑顔で、部員たちにアドバイスをしていた。


「足をもっと広げて、肘を曲げてシュートを打ってみて!」


「はい!やってみます!」


 やっぱりバスケをしている時の彼女は生き生きしてるなぁ。






 特にご自慢のおっぱいが、まるで弾むように生き生きとしている…







 おっといけない、見とれてしまうとこだった。


 俺たちは少しだけ練習風景を除いてから声をかけることにした。


「「「「お疲れ様です!」」」」


 真奈美先輩はびっくりした顔をして、一瞬固まった後、にっこりと笑った。


「やっほー、また来てくれたんだ!今日も体験してく?」


 真奈美先輩は俺たちに気づくと、すぐに声をかけてきた。その瞬間、彼女の頬がわずかに赤らんでいた。思い切り走ってきたから、そのせいかな?




 先輩の走る姿は、なんというか、眼福だった。




 じゃなくって、遊びに誘いに来たんだった!


「実はみんなでゴールデンウィークに遊びに行く予定があって、先輩も一緒に遊べないかなって思ったんです」


「えっ、私も一緒に?いいの?」


 彼女は瞳をキラキラさせて俺たちを見つめる。


「もちろん!先輩が来てくれたら、もっと楽しくなると思うんです」


 続けて陽子が先輩を口説き落とそうとする。


「連休の初日にダーツ、ビリヤード、ボウリングをやろうかなって思ってます!一緒に行く人はあたしたちと、あともう一人だけ参加予定です。ちなみに、その一人は男子ですよ!しかも、結構イケメンで、性格も悪くないです!」


 そうか、この世界なら男子がくることは女の子にとってメリットになるのか。


 確かに元の世界でも、可愛い女子も参加すると言えばみんな参加したがるし、悪くない誘い文句かもしれない。


 咲も後に続いて声をかける。


「ぜひ来てください!私たちもすごく楽しみにしてますから!」


 真奈美先輩は少し考え込んでから、照れくさそうに笑顔で答えた。


「いいね、楽しそうだし、私も参加させてもらおうかな。ありがとう!」


「じゃあ、みんなで遊びに行こー!」


 陽子がにっこりと笑って言った。


「うん、楽しみにしてるよ!」


 そんな会話を交わした後、真奈美先輩は部活に戻っていった。





 帰り道、みんなでゴールデンウィークの予定を確認しながら、どんな一日になるか想像しながら盛り上がった。


「真奈美先輩も一緒になるとは思わなかったけど、楽しみだね!」


「あうぅ…初対面の人と遊びに行くなんて、緊張しちゃうよ」


「はは、先輩優しいし、話しやすい人だからすぐに打ち解けるって」


「そうかなぁ…ちょっと自信ないけど、でも太陽君がそこまで言うなら、頑張って話しかけてみる!」


「その調子その調子!」


 やっぱり人と仲良くなるなら自分から積極的に話しかけるのが一番だからな!


 この様子なら心配はいらないだろう。


「当日はダーツに挑戦してみようか。したことないからしてみたかったんだよな」


 そんな風に予定を立てて楽しみにしているうちに、あっという間に時は過ぎ、目的の駅が近づいてきた。


 ゴールデンウィークが待ち遠しくて仕方ない、俺たちはその日を心待ちにするのだった。


今までになくヒロインが登場するので、誰が話しているかちょっと分かりにくかったかも…


次回は13日23時に投稿予定です。


面白い、楽しかった、先輩かわいい!などあれば、高評価やブックマーク、いいねなんかもお願いします。

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それと誤字に気付いた方は下の誤字報告からしてもらえると助かります!

この間見直してたら結構な誤字があったので…(;^ω^)


真奈美先輩のこと愛美先輩ってかいてあって、ヒロインの名前間違えるとかありえねぇわって自分で思いました。


今後は気を付けていくつもりですが、いくら気を付けていても出てくるものだと思うので、よろしくお願いします。


ついでに自分でも誤字報告機能を使ってみたら、使いやすくて驚きました(笑)

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