17.お花見
あまり登場させる予定じゃなっかので、優一の会話に苦労します。
なかなかキャラが安定しない…
「明日は休日だし、みんなでどこかに出かけない?」
四人で過ごしていると、陽子から遊びのお誘いがあった。
「どこか行きたい場所とかはある?」
うーん、行きたい場所かぁ…
「春だし、花見でもどうだ?」
丁度今は桜が満開の季節。遊びに行くには絶好のロケーションだ。
「いいアイデアだね!」
「じゃあ、具体的にはどこに見に行こうか?」
「あ!それなら私の家の近くに桜が綺麗な公園がありますよ」
「いいね!じゃあ、そこに行こうか」
当日、現地集合することになり、俺と優一は飲み物とおつまみを、さくらさんと陽子はお弁当を用意することになった。
現地に着くと、すでにさくらさんたちが青いシートを敷いていて、俺たちの到着を待っていた。
「ここだよー!」
そう言いながら大きく手を振って居場所をアピールしてくる陽子。隣にはさくらさんも控えめに手を振っていた。
こっちも手を振り返してあげると、嬉しそうにしながら手を振り続けている。
いや、もう気がついたんだから、手を振る必要はないと思うんだけど…
俺と優一が飲み物とおつまみを並べ、さくらとひまわりが持ってきた弁当を広げた。
少し離れたところでは大人たちが缶ビールを片手に賑わっている。
残念ながら未成年なのでお酒は飲めないが、ぶっちゃけ飲んだこともないお酒よりもジュースがあれば十分だ。
そう思うのは、俺がお酒を飲んだことがないからなのだろうか。
心地よい風がそよそよと吹いていて、それでも寒さを感じない程度に暖かい陽気が心地良い。
桜の花が風に揺れ、ピンク色の花びらが舞い落ちていた。遠くで子供たちが遊んでいるのか、賑やかな声が聞こえてくる。
「はぁ、美味しかった!」
優一が満足そうに口元を拭いながら言った。
「ありがとう!あたしたち二人で協力して作ったんだよ!」
「そう言ってもらえると頑張って作ってきた甲斐がありますね」
俺たちはスーパーに買い物に行っただけだけど、二人はわざわざ作ってきてもらったんだもんな。
「そうだね。こんな素敵な場所でお弁当を食べられるなんて、最高だよ」
俺が言うと、他のみんなも同じようにうなずいた。
陽気な声や子供たちのはしゃぐ声が聞こえながら、四人でお花見を楽しむ。この瞬間が、何よりも幸せな時間だと感じた。
「みんな、ちょっとあっちに行きませんか?」
さくらさんが指したのは、公園の近くにある川の方だった。
ここに来る途中で近くを通ったときに、俺も後で行ってみたいと思っていたんだ。
俺たちは川に向かって歩き出し、公園を出て道路を渡った先にある川へと向かって歩いていく。川に着くと、そこには多くの人々が集まっていた。
「うわぁ、すごい人だね」
陽子が驚いたように言った。
「桜の季節だからね。こんなに人が集まるのも当然かもしれない」
優一が言うと、俺が言葉を続けた。
「でも、ここに来た甲斐があるよ。桜、すごく綺麗だね」
「はぅっ!!」
ん?どうしたんだ?
声がした方向に振り向くと、さくらさんが真っ赤になっている。
「え!?急にどうしたんだ!?」
「い、いや、だって太陽くんが、急に私のこと綺麗だなんて言い出すから!」
ほえ?
桜、すごく綺麗だね。
さくら、すごく綺麗だね。
ああ!そりゃ勘違いするわ!
「い、いや、違うぞ?咲いてる方の桜のことを言ったんだからな!?」
「………」
どうやら自分の間違いに気がついたみたいで、ただでさえ真っ赤だった顔が、より赤くなってトマトみたいになってきてる。
「うう…」
そして両手で顔を隠してふさぎ込んでしまった。
「「………」」
そして残りの二人からの視線が痛いほど突き刺さってくる。
「光、お前ちゃんと責任とってやれよ?」
……………これって俺が悪いのか?
「うう、恥ずかしかったです」
その後、時間が経ってさくらさんが少しずつ回復してきたので、気まずさもあり、今日は一旦解散することとなった。
でも流石にこのまま解散したら後々顔を合わせにくくなる。ここでなんとかしないと。
「あー、ごめんな?もうちょっと言葉に気をつけるべきだったわ」
「い、いえ、太陽くんが悪いわけじゃないですから。私の方こそ、こんな空気にしちゃってごめんなさい」
「いや、それこそさくらさんが悪いわけじゃないんだから、謝らなくていいさ」
「はい、ありがとうございます」
今後こういうことが無いように対策もとっておかないとな。
「それで提案なんだけど、今後、今回みたいな間違いを起こさないために、咲って名前で呼んでいいか?」
「ふええ!!!」
なんかすごい驚かれたんだが…
「あー、ダメか?」
「い、いえ、ダメなんてそんなことありません!是非名前で呼んでください!」
よし、とりあえずこれでいいだろう。
「あ、あの!私も太陽くんのこと名前で呼んでもいいですか?」
「ああ、いいぞ!」
色々あったけど、なんだかんだ仲良くなれたし結果オーライかな?
ついにさくらが名前で呼び合うことになりました。
とりあえず第一章はこんなもんかな?
次回はおまけパートでも作ろうかなと考えてます。
次回は明日23時に投稿したいと思っています。
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