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恋する乙女は何を思う?  作者: カルロス
第1章.貞操逆転世界
11/30

11.妹は確かめる

前回妹ちゃんはすぐに気絶してしまったため、兄がすぐにそのサイトから離れたことを知りません。


 陽菜視点






 意識を取り戻した私の心中は穏やかではいられなかった。


 せめて夢だったのなら、よかったのに…








 ああ、どうしよう…
























 お 兄 ち ゃ ん が 男 に 目 覚 め ち ゃ っ た ! !













 翌朝、私はお兄ちゃんの気持ちを確かめることにした。






「お兄ちゃん、昨日は体調が悪そうだったけど、今日は大丈夫?」


 こういう時はいきなり本題を聞くのではなく、世間話から始めて相手が話しやすいように場を用意するのが大事なのだ。


「ああ、まだちょっとおかしいような感じはするけど、随分良くなったよ」


「ほんとに?無理しないでね?」


「大丈夫!気を付けるよ」






 よし、少しずつ本題に入っていこう。


「昨日は何かあったの?」


「いや、部活動見学をしようとしたら気分が悪くなってね、それで帰ってきたんだ」


「あらら、それは残念だったね。お兄ちゃんは何の部活に入るの?」


「まだ入りたい部活はないんだけど、それを探していくために色々なところを見学していこうかなって」


「お兄ちゃん運動神経抜群だもんね!どの部活でも引っ張りだこだよ!」


 私はお兄ちゃんをおだてて、少しでも気分よく話せる環境を作っていく。


「ありがとう、陽菜。でも流石にそこまではないよ。小さな時からずっと同じスポーツを続けてきた人たちと比べると全然追いつけないしね」


「お兄ちゃんは部活とかも頑張るタイプだし、きっとすぐに他の人たちに追いつけるよ!」







 さて、昨日何かがあったのは確実だろうし、その辺も聞いていくとしますかね。


「それで、昨日はどの部活を見学するつもりだったの?」


「友達とバスケ部の見学に行ってたんだよ。帰りは二人が送ってくれて助かったよ」


 ここでいう友達というのは入学初日にできた女友達のことだろう。お兄ちゃんの交友関係は全て把握しているし、男友達なら私の前で『友達』なんて曖昧な言葉を使わずに名前で呼ぶはずだ。


 なんてことだ。それはつまり、その二人の女は私たちの愛の巣の場所を知ってしまったということだ。


 お兄ちゃんが男友達と一緒じゃなかったことに安心しそうになるが、それはそれで問題アリだ。


 結局相手が男でも女でも私にとっては都合が悪いということか。







 私は100%の作り笑いを浮かべ、思ってもいないことを口にする。


「そっか、優しい人たちなんだね!」


 ここでその友達を貶してしまうと、私への印象が悪くなりかねない。


 なので私はその真逆、相手の親しい人を褒めることで、お兄ちゃんの好感度を稼いでおくのだ。





「ああ!とってもいい子たちだよ」





 うーん、友達と何かあったのなら、ここまで相手を褒めたりはしないよね。


「私はてっきりお友達と喧嘩でもしちゃって落ち込んでるのかと思ったんだけど、その様子じゃ違ったみたいだね」


「いや、仲良くやってるよ。今日も一緒に通学するんだ」


「仲良しさんなんだね!」







 私以外の女と仲良くやっていると思うと口から汚物が出そうになる。それを堪えて、私は精一杯の笑顔を無理矢理作り出す。


 だが、この話題は私の精神が持ちそうにない。少しアプローチの方法を変えよう。





「ちなみに月城さんとは話したりしてる?」


 月城さんというのは、お兄ちゃんの男友達で、一緒に高校に入ったというのは聞いていた。


 はっきり言ってお兄ちゃんが男に興味を持つようになった理由として一番怪しいのはこの人だ。






「そういえば学校では優一とあまり話せてないかもな。向こうはもうサッカー部の練習やってるみたいだし、あんまり時間がなくてね」






 あれ、話せてないの?じゃあ別のことが原因?








 分からない。













 私、お兄ちゃんのことが分からないよ…




















 ちょっとだけカマをかけてみよう。


「昔からお兄ちゃん月城さんにベッタリだったから、もしかしたら好きなのかもと思っちゃったよ」






「ははは、そんなわけないだろ?まぁ友人としては好きだけどな」








 これは、どっちだろう?





 うーん、ごまかしてる様子でもないし…





 やっぱりお兄ちゃんの本音が分からない。






 こうなったら最終手段、直接聞いてみる!!


「そうなんだ!仲いいから私はてっきりお兄ちゃんは男が好きなのかなってちょっとだけ思っちゃってたよ。最近そういう人多いんでしょ?」










「やめてくれよ。あいつとはそんなんじゃないって」










 その言葉は、お兄ちゃんのホンシン?










 いよいよ一番大事なことを確認する。






「じゃあ、お兄ちゃんはちゃんと女の子が好きなの?」









「当たり前だろ?むしろそういう風に思われてたのがびっくりだよ」









「ならよかった。私の勘違いだったんだね」


 …私はそう言って話を切り上げる。



















 お兄ちゃん、どうしてウソをつくの?









 私、知ってるんだよ?お兄ちゃんが昨日男の人のエッチな画像を見ていたの…












 女の人に興味があるなら、そんなもの調べないよね?
















 証拠はちゃんと、撮ってるんだからね?




















 こうなったら、私が女の子の体の魅力を思い出させてあげよう。














 そうと決まれば、今夜にでも決行するしかない。
























 間違えちゃったフリしてお風呂に突入して、今まで磨きをかけたこの肉体美を見せつけてやる!!

妹ちゃんの頭の中がいい感じにぶっ壊れてきました。


ちなみに妹ちゃんは作者の一番のお気に入りです。


他の子も好きだけどね


次回は4/19日23時に投稿予定です。


面白い、ドキドキした、妹ちゃん大好き!などあれば、高評価やブックマーク、いいねなんかもお願いします。

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R18版URL↓※性的な描写を含みます

https://novel18.syosetu.com/n8336id/

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