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恋する乙女は何を思う?  作者: カルロス
第1章.貞操逆転世界
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1.プロローグ

プロローグを作成しました。

まだ見ていない方は是非見ていただければと思います。

「ごめんなさい!!」







 俺は入学初日に仲良くなった女の子たちとバスケ部の見学にきていた。


 この学校のバスケ部は男女混合で練習していて、せっかく仲良くなったのだから、一緒の部活に入ろうという話になったのだ。




 しかし、先生の案内に従い部室に入ると、そこには桃源郷があった。







 そう。部員が中で着替えていたのだ。




















 うっひょ~、幻のGカップ(推定)だ!!











 …なんて現実逃避している場合じゃない!









 ヤバい、金髪巨乳女子の生着替えおっぱいを見てしまった!





 しかも、その瞬間を、周りの女の子たちと先生に見られてしまった。










 俺は急いで部屋を出る。












「どうしたの?急に部屋を飛び出していって」










 周りの女の子が俺に声をかけてくる。


 どうしたもこうしたもない。中で女子が着替えていたのだ。変態のレッテルを貼られたくないのであれば、誰だって逃げ出すに決まっている。いや、まあ、変態なのは間違ってないんだけど…






 …もしかして遠まわしな死刑宣告?


 ヤバい、なんとかして弁解しないと俺の命はない!





「いや、まさか中で女の子が着替えているとは思わなくって…」


 自分でも苦しい言い訳だと思う。だが、これ以外にうまい言い訳なんて考えつかなかったんだからしかたないじゃないか。


 ああ、終わったな、俺の人生…


 これから始まる俺の高校生活は、始まりの合図とともに、終わりを迎えることとなった。


 そして、いよいよその女の子から判決が下される。


















「え?そんなこと?結構恥ずかしがり屋さんなんだね」




















 は?

















 今、なんて言った?


 結構恥ずかしがり屋さんなんだね?






 どういう、意味だ?







 言葉の意味を理解できない。




 いや、この言葉の意味自体は理解できる。だが、もっとこう、色々あるだろ?女の子の生おっぱいを見てしまったんだぞ?






 そんなやりとりをしていると、中から人が出てくる。


 さっき着替えていたGカップだ。












 俺はこれから先、どうなるのだろう…




















「ごめんね、さっきは見苦しいものを見せちゃって」



















 ……………………………………














 いえ、とても立派で思わず拝みたくなりましたよ?


 じゃなくて!


 俺は、おかしくなってしまったのか?









 訳が分からない…


 俺は、考えれば考えるほど気分が悪くなり、一旦家に帰ることにした。










 おかしい、流石におかしすぎる。


 最近やたらと女の子が積極的だったり、妹の様子が変だったりと、おかしなことが多いと思っていたが、これは異常だ。


 調べてみると、原因がわかった。




 わかったけど、こんなことあるのかよ…




 どうやら、今俺がいるここは、前にいた世界とよく似ているけど少し違う、いわゆるパラレルワールドのようなものらしい。


 違っているのは、男女の貞操観念とでも言えばいいのだろうか。


 基本的には男は草食系で、女は肉食系になっているようなイメージだ。


 男女比は1:1でそのままなのだが、男子の裸は価値が上がり、相対的に女子の裸は価値が下がっているようだ。


 エロ画像で検索しても男の写真ばかり出てくる。


 これはひどい…










 だが、女が積極的なのは、見方によっては男のロマンでもあるよな…


 ようは女の子が積極的にボディタッチしてくれるってことだろ?






 …天国じゃないか!!






 しかし、前の世界での常識と、この世界での常識が色々と変わっている。


 例えば、男子が着替える時は周りに見えないようにしないといけないし、暑いからといって肌着になることも許されない。


 そんなことをしてしまったら、元の世界でいう痴女のような扱いを受けるようだ。




 常識が一人だけ違う俺がこの世界に馴染むには、今までの価値観を捨て去ることが必要となってくる。


 はっきり言って15年の歳月をかけて作り上げた常識を、塗り替えて生きていくのは困難を極める。




 だが、それをしてでもこの世界に馴染む必要が出てきた。


 





 だって、逆に言えば女の肌なんて誰も隠そうとしない世界なんだせ?





 そんなの、楽しまないともったいないじゃないか!!



 






 明日からはそれを頭に入れて生活をしていくことになる。


 だが、今日はもう寝てしまおう。色々あって疲れてしまった。


 もしかしたら、起きたらいつもの世界に戻っているかもしれないし…


 そんな、考えることすら恐ろしいことが、頭をよぎる…









 この超常現象が夢ではないようにと、神様へ必死にお祈りをしながら、俺は眠りについた…

次回からしばらくは、主人公が貞操逆転に気が付く前の話になります。

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