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クエスト0 二人が出会ってから その2

自称邪神がメロスの頭に住み着いてから、正確にはあの儀式が失敗してからメロスに子供には過酷な労働が課せられていた。朝、日の出とともに起きると2時間かけて川と拠点を往復し水瓶をいっぱいにする。ようやく口にできる朝食は固いパンの切れはしと、野菜のクズが浮いたスープ。時間をかけてふやかす暇などなく、無理やり飲み込んで次の仕事に向かわなくてはならない。薪拾いに畑仕事、それらが終わると拠点の掃除が待っている。昼食は朝のものとさして変わらない、夜はもう寝るだけだろうとなにも与えられない。すかすかのお腹を抱えながら早く眠りにつくことだけを考える。そんな日々だった。


相変わらず邪神はメロスにくだらないことばかり聞いてくる。名前を訂正する気力も無くメロはメロスと名乗るようになった。

(メロスくんはさ、ハーレムに入れるならどんな子がいいかな?)

「はぁ。」

邪神の言葉にメロスは気のない返事をする。鍬を振る手に力が入らず、弱々しく固い地面を削る。だが次の瞬間、あれだけ重く感じていた鍬が少し軽くなった。

(あっ、レベルが上がった。)

「えっ、分かるんですか?」

メロスが反応したことが嬉しいのか邪神が饒舌に反応する。

(そうそう、そうなんだよ、ちょっと待ってね。ステータスオープン!)

邪神の謎の呪文でメロスの目の前に記号が映り込む。

「うわっ、これ何ですか?」

(そっかそっか、こっちの人は読めないもんね。これは俺の世界の文字なんだよ。)

そう言うと、それぞれの文字について説明を始める。要約するとこの謎の記号はメロスのステータスを示しているらしい。

 メロ 奴隷 Lv.3

 HP10 筋力2 守り1 技量1 速度2 MP0 知力3 悟り1 運否1

これが今のメロスのステータスのようだ。さっきのレベルアップで筋力が1上昇したと邪神が教えてくれる。

「へー、へー。このステータスって高いんですか?邪神様。」

(うーんどうだろう。他の人と比べないと。でも一種類しか上昇しないのは・・・。)

言い淀む邪神だったが、メロスはそれに気付かずに喜ぶ。このままずっと奴隷として暮らす、そんな絶望的な未来にメロスは少し光明が見えた気がしていた。


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