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第四十二話 ヲタは今のなかで

 前回の続きです!

 今回もよろしくお願いします♫


●初めての読者様●

 この度はアクセス頂きありがとうございます!

 少しでも楽しんで頂ける様、一生懸命書いております!


 よろしければ第一話から読んで頂けると、より楽しめると思います。ぜひご覧下さい!


「松本氏ー! ときめきを抱いたら進めたでござるー!」


「山神殿、その輝きを待ってたでござる」


 守には二人が何を言っているかサッパリわからなかった。恐らくヲタ同士の電波発信だろう。


 だが、素人の助っ人である松本がクリーンヒットを打ったのは事実だ。そのためベンチにいる全員が山神に質問攻めをした。


「山神! 松本にどんな助言をしたんだ!」


「山神っちー、ガチ頼むから教えてよー」


 氷室と青山の質問に対して山神は、ネクストバッターサークルへ行く準備をしながら首を横に振る。


「この作戦は拙者たちにしか使えないでござる」


「なんでよ! 勝ちたいんだ、教えてよ山神」


 守も必死になって山神に問いかけるが、山神は再度首を横に振る。


「だから無理なんでござる」


「なんでよ! ちょっと意味がわからないよ」


「千河氏、拙者は別に嫌がらせで言っている訳ではござらん。ただ……」


「ただ……?」


 守一同は首を傾げる。


「ライブライブ! のとある曲のテンポを完全に把握しないと無理でござる」


「は?」


 守一同は思考停止したのか、その場に立ち尽くしている。


「あのピッチャー、ストレートを投げるフォームがほんの少しだけテンポが変わり、それがライブライブ! の曲のテンポと見事に一致するでござる」


 

「だからその曲を完璧に脳内再生できる松本氏にストレートを打つタイミングを教えただけでござる」


 意外な攻略法を見出したヲタ二人に感心しながらも、たしかに直ぐは無理だと守一同は諦めた。打席に入りながら聞き耳を立てていた兵藤も同様だった。


 ――スパッ


 兵藤のバットをするりと避けたナックルボールがミットに収まる。松本は巨体を揺らしながら走り、二塁へ到達していた。


 だが盗塁を気にする事なく、一色はナックルを投じ続けた。


 ――ギンッ!


 何とかバットに当たった打球は、前進守備のセカンド方向に向かって行った。

 流石に俊足の兵藤でもここまで守備位置を徹底されると厳しい。一塁に早期されアウトになった。しかしその間に松本はしっかり三塁へ進み、ツーアウト三塁となった。


 この三塁にランナーがいるというのは大きい。なぜならナックルボールを投げるのがより大変だからだ。


 南場キャッチャーの十文字はナックルを何とか体を張って捕球、ブロックしている。ただそれでも数球に一度は上手く捕球ができず、ミットや身体を弾いたりしている。

 もしワイルドピッチになったら、その瞬間一点が入ることになる。


 次のバッター不破ももちろん分かっている。同じキャッチャーとして、ワイルドピッチへの懸念は当然持つケースだ。その為彼はストレートに狙いを絞っていた。


 ――キィン!


 乾いた打球音が響きわたる。

 狙い通りのストレートをはじき返した不破の初球攻撃。打球は右中間方向へ飛んでいる。


「やった! 先制点だ!」


 ベンチで守たちは喜んでいる。


 ――しかし、センター八城が決死のダイビングキャッチを試みた。

 

 八城はグラブをはめた左腕を上に掲げた。グラブの中にボールは収まっていた。


「アウト! スリーアウト、チェンジ!」


「うおおおおおお! さすが南場のキャプテンだ!」


「普通とれねーぞ今の打球!!」


「キャー、八城くーん! カッコイイー!」


 南場実業キャプテンのプレーに観客席のボルテージが一段と上がる。


「まだまだ一点は遠いな」


 守はドリンクを飲み干し、マウンドへ向かっていった。


 三回表 終了


 明来 ゼロ対ゼロ 南場実業

 今日もご覧頂きありがとうございました。


 ごめん、ラ●ライブ好きすぎた。どーしても何かしらの形でパロりたくて我慢できなかった。



 引き続き頑張っていきますので、是非また守たちの活躍を見に来てくださいね!

 

 初めてご覧頂いた方は、宜しければ第一話からお読み頂けるとより楽しめます!

 

 この作品が、少しでも皆様の楽しみになれますように。

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